オリオン座の三ツ星周辺
写真は、オリオン座の三ツ星周辺を写したものです。いちばん東の2等星の近くには、有名な馬頭星雲もあり、写真にすると、なかなか見ごたえがあります。写真の上方が天の北方向で、いつもとは違う構図で撮影しました。馬頭星雲の後方の赤い散光星雲が、とてもいい感じです。
オリオン座は、正月明けから南の空高く昇っていて、楽な姿勢で眺められます。冬の星座の中では、ナンバーワンのオリオン座です。何と言っても、明るい1等星が2個、明るい2等星が5個もあって、とても目立つ存在です。狩人オリオンの腰のベルト辺りにある三ツ星の眺めが、とても気になります。明るい星が、これだけ近く連なっているのも、全天では珍しいのでは、と思います。1度ほどの間隔で並んでいます。それも、一直線上に近い感じで並んでいるので、さらに目立ちます。
三ッ星の一番西側がδ(デルタ)星で、ミンタカという固有名で呼ばれています。中央がε(イプシロン)星でアルニラム、東の端がζ(ゼータ)星でアルニタク、それぞれに固有名が付いています。固有名は、アラビア語なんでしょうか……ねえ……分かりません。この3つの2等星は、地球からの距離が同じほどではないのですが、1000光年前後で、割と近いようです。それにしても、これだけきれいに並んでいるのが、本当は不思議でも何でもないのでしょうが、やはり不思議な気がします。
オリオン座の周辺は、星間ガスがとても多い領域です。馬の頭がとても小さいですが、赤い輝きをバックにして何とか写っています。馬頭星雲の背後にあるのが、散光星雲IC434です。どれほど巨大なのかは、全く想像も出来ません。そのすぐ北には、燃える樹と呼ばれている散光星雲NGC2024があります。「燃える樹を見つめる馬」と、誰が言い始めたのか知りませんが、正解です。オリオン座の周辺は、とてもたくさんの星が生まれつつある現場なんでしょうねえ。そういう意味では、とても貴重な眺めかも、です。
今夜は上弦過ぎの明るい月が、雲間に見え隠れしています。2月の夜空は、なかなか晴れてくれません。来週以降も、まだまだ冬曇りが続きそうです。という訳で、双眼鏡で月を眺めてきます、です。
データ/ビクセンSX2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・Quad BP フィルター使用・ISO3200・90秒・2022年1月25日20時30分
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