CMOSカメラで星雲・星団の初ロケ
三日前の1月31日、CMOSカメラで、星雲・星団の初めての撮影に挑戦しました。ZWO社のASI183MCという、初心者用の非冷却CMOCカメラです。月面は、昨年秋に撮影をしたことがありますが、暗い星雲・星団は初めてでした。前回UPした、オリオン座のM42の撮影です。準備として、PCを使うというのが、面白いというか、めんどくさいというか、複雑な心境でした。出来上がりの画像が、左の写真です。前回UPした散光星雲M42と比べてもらえば、はっきり違いが分かるのでは、と思います。赤い輝きも、特別に誇張することなく、何となく普通に写っているような感じがします。いろいろな色が混ざり合っている様子で、宇宙の輝きを再現しているような、まだよく分からないのですが、そんな印象です。改造デジカメラで、フィルターを使って撮影した鮮やかな写真とは、ちょっと雰囲気が違いますが、これも、また、可なり……ではないでしょうか……。ただし、このCMOSカメラに、Quad BPフィルターを付ければ、改造デジカメで撮った写真と同じ感じになるのではと思いますが……。
PCを立ち上げて、専用ソフト上で、いろいろな設定をするのが少々面倒です。意味のよく分からない言葉が多くて、適当に解釈しながらの作業なので、それが最初の難題でした。普通のカメラで言う感度というのを、ゲインというそうです。例えば、ゲイン200がどれほどのISOなのか、想像も出来ません。まあ、そういうことを考えるというのが、間違いなんですね。適当そして適当にやる方が、何故かうまくいくような気もします。
撮影に使用したレンズは、2,30年前のタムロン製の300ミリ2.8 です。神戸から引っ越してきたときに、どういう訳か持ってきてしまった望遠レンズです。少しだけカビがありますが、ほとんど使ったことがないので、影響は全く分かりません。ニコンマウントなので、キャノン用に変換するAD(アダプター)を付けました。さらにADを付けて、CMOSカメラに接続しています。ここで驚いたのは、そういうパーツが全部販売されていることです。おまけに、手動で無限大にピントが来るかどうかでしたが、上手く作られていまして、ちゃん~とピントが来ていました。さすが、ZWOです。
この写真は、露出時間30秒、絞りf4で、70コマを合成しています。70コマを合成しているので、ノイズは結構処理できたようです。Fits画像を、先ずPNGに変換して、それからJPEGにしています。本当はTIFFのままで作業するのでしょうが、Blog用なので、使いやすいJPEGにしています。この段階から、ストレスがたまるかも、です。だから、適当に適当にというのが、やはり正解でした。星にピントを合わせるだけでも、結構な作業です。ドタバタの連続だったので、雲が流れてきているのに、全く気が付きませんでした。そのせいで、30コマほどはボツになりました。これも反省点のひとつです。
寒い寒い夜でしたが、初めての星雲・星団ロケは大成功だったのでは、と思います。という訳で、ここで、小休止します~です。
データ/ビクセンSX2・タムロン300ミリF2.8・ZWOASI183MC・f4・30秒・70コマ合成・2022年1月31日19時00分~21時40分
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