« ふたご座の散光星雲と散開星団 | トップページ | カモメ星雲 »

2022年3月17日 (木)

冬のダイヤモンド

Blog_20220317185901  今夜は、晴れていれば、明るい月が東の空に昇っているはずなんですが、そろそろ雨が降りだしそうな空で、生温い風が吹いています。深夜から朝方にかけて、激しい雨が降るという予報ですが、当たらない確率の方が高いので、あまり信用しないことにしています。それにしても、薩摩半島もこのところ初夏のような気温です。晴れると、車の中は夏のような暑さになるので、先週からエアコンを入れています。5月中旬から6月上旬の陽気だそうで、これまた、異常気象です。

 写真は、冬のダイヤモンドです。3月には、こんな構図で、毎年撮影しています。東シナ海の方に傾きかけた冬の星座が、とてもいい感じです。この写真では、1等星が7個もあり、全天にある1等星の3分の1ほどが、この狭い領域に集まっています。2等星はというと、10個以上はありそうです……多分ですが……。

 オリオン座のペテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの3星で描く冬の大三角形もとても目立つ存在です。さらにオリオン座の三ツ星と小三つ星も肉眼でもくっきり見えています。おうし座のアルデバランとその周りにある散開星団ヒヤデスも、とてもいい眺めです。いちばん北にあるぎょしゃ座の五角形も、明るい1等星のカペラも、それなりに迫力があります。冬の夜は結構寒いのですが、星々の輝きがあるので、寒さに耐えられる、そんな感じもします。この冬のダイヤモンドの中央を冬の天の川が流れていて、晴れていれば、その流れをかすかに確認できます。この六角形は、大昔から人間が夜空の星々を眺めて、楽しめるという貴重なものだったのでしょう。

 さらに、六角形の外側に、散開星団スバルも花を添えている感じがします。満月の4,5倍ほどの大きさの青い輝きは、とても神秘的で、魅力的です。星々を眺められるというのも、惑星に生きている生命体にとって、とても大切な体験なのでは、と思います。

 雨が降りそうで、まだまだ降りそうにありません。あちこちで、しきりにアマガエルが鳴いています……庭先の低い木々から聞こえてきます。一年中葉っぱの裏とか枝の隙間で暮らしているのでしょうか……ねえ……分かりません。

 という訳で、寒くない今夜は〈香るエール〉で乾杯しま~す、です。追記 まだまだ常温ビールです……当分は。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f3.5・25秒・ソフトフィルター使用・2022年3月3日21時30分頃

|

« ふたご座の散光星雲と散開星団 | トップページ | カモメ星雲 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ふたご座の散光星雲と散開星団 | トップページ | カモメ星雲 »