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2022年4月21日 (木)

しし座の周辺

Blog_20220421131501  写真は、春の星座しし座の周辺部です。明るい星が少なく、星座の形もなかなかはっきりしないので、何となく寂しい感じもします。それでも、しし座やかに座、うみへび座など、古代から知られているトレミーの48星座に属する星座が多く、それなりに歴史を感じさせる星座です。天頂付近から南の空の星々です。

 しし座の近くには、かに座やうみへび座、おとめ座やかみのけ座があります。うみへびの背中には、小さな星座のコップ座と小さな4角形のカラス座がくっついています。この小さな星座も、紀元前2千年頃には広く知られていた星座で、どちらも格調高き星座だそうです。

 コップといっても、高価なワインを水で割って飲む器だそうで、特別なものなんでしょうね。カラス座のカラスは、ギリシャ神話によると、音楽の神アポロンに仕えていたカラスだそうです。嘘つきで、おしゃべりで、怠け者だったそうで、ある時大きな罪を犯してしまったので、天に釘付けされた姿だそうです。今でも、カラスというのはそんなイメージがあって、昔と変わらないんですね。

 ところで、春の星々の中で、最初に昇ってくる1等星は、しし座のα星レグルスです。しし座は黄道12星座の1つで、春の代表的な星座です。星々を星座線で結んでみると、ライオンの形に見えてきます。このライオンは、ヘルクレスに退治された人食いライオンだそうです。よく晴れた夜ならば、写真のような形に見え、結構はな迫力です。α星レグルス、β星デネボラ、γ星アルギエバの3つは結構明るいので、目立つはずです。レグルスとアルギエバは、ともに連星系をつくっていて、小さな望遠鏡でもすぐ近くの暗い伴星を確認できます。

 この写真には写っていませんが、おとめ座の東半分、うしかい座、りょうけん座、おおぐま座など、まだまだ春の星座があります。南の地平線あたりには、ケンタウルス座もありますが、全景を見るには南の地方に行くしかありません。

 春は天気の変化が大きく、穏やかに晴れる日も少ないかも、です。今度晴れたら、系外銀河を撮影したいと思っています。おとめ座銀河団、かみのけ座銀河団ですが、いつになるか、ほとんど未定です。薩摩半島は、今昼下がりですが、梅雨のような雨が降っています。今夜は、多分晴れる感じではなさそうです……ね。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリ・F2.8・ISO1600・f4・25秒・ソフトフィルター使用・2022年4月4日21時

 

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