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2022年4月 7日 (木)

うみへび座の頭部

Blog_20220407140601  春の星座は、冬の星座に比べてやや暗く、特別に明るい星も少ないので、地味な感じがします。おおぐま座の北斗七星やしし座の形が少しは目立つのですが、それでも星々の輝きはそれほど強烈ではありません。

 春の星々の中で一番明るい星は、うしかい座の1等星アルクトゥールスで、全天で4番目に明るい星です。4月の今頃、東の空やや高く昇っています。おとめ座のスピカとしし座のレグルスも1等星ですが、やや暗い1等星です。春の星空は、天の川銀河から少し離れているため、星の数も少ない感じです。それでも、星空がやや暗いため、遥か彼方の系外銀河もたくさん見えるというよい所もあります。かみのけ座銀河団やおとめ座銀河団、そしてうみへび座銀河団などがあって、遥かに遠い銀河の姿を眺めることが出来ます。

 写真は、うみへび座の頭部です。300ミリの望遠レンズで、眺めた感じです。このうみへび座は、巨大な星座で、全天で一番長い星座です。東西に長く、頭部が南中しても、尻尾の先はまだ東の空に昇っていないのでは、というほど大きな星座です。星座の形は、ほとんど目立たないので、イマイチな星座かも、です。それでも、ウミヘビの頭部には、狭い所に少しだけ明るい星が集まっていて、口を大きく開いた頭という感じです。

 写真の中では、ζ(ゼータ)星だけが3等星で、他は4等星以下の星のようです。少しだけ視線をずらすと、2,3個の星が見えてきます。個々人の視力のほどにもよりますが、「視力が1.2の人は4等星までが見える」と、どこかのブログに書かれていました。正解かも、です。「視力が1.5の人は5等星までが見える」ということも書かれていました。古代の人は、6等星、7等星までも見えたかも、です。暗い星ほど、星の数が飛躍的に増えるので、晴れた夜は、満天の星明りだったのでしょう……。写真の星々のつながりと眺めると、何となく大きく口を開いた動物を想像してしまいます。この蛇は、ギリシャ神話によると、ヘルクレスに退治された怪物ヒュドラだそうです。

 まだ夕方前ですが、空は白っぽく薄雲が広がっています。今夜は月も見えないような感じです。春霞というか、PM2.5というのか、暖かくなると、こんな感じの天気になります。まあ、そんな訳で、一休みします、です。

データ/ケンコースカイメモS・180ミリマクロF3.5・EOSKissX8i・ISO1600・f4・25秒・ソフトフィルター使用・2022年3月8日21時頃

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