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2022年5月 5日 (木)

しし座の4連星レグルス

Ab-blog  しし座の連星レグルスを初めて撮影しました。今までは、連星系にそれほど関心がなかったのですが、このレグルスは、ダブルダブルの連星系だということを知って、急に撮影したくなりました。連星というのは、太陽のような恒星がお互いの周りを回っている恒星系です。2個なら2連星、4個なら4連星と呼ぶそうです。このレグルスの場合は、4連星だそうです。

 このしし座の白く輝くα星レグルスは、1等星の中でも一番暗い星ですが、実際は、とても明るく巨大な恒星のようです。写真中央の明るい星がレグルス本体です。これを、主星と言います。この主星は、明るさ1.4等級なので、春の星空では、あまり目立たない星です。これがレグルスAです。この主星の北西方向に3分程離れたところに、とても暗いもう一つの恒星があります。これが、レグルスBです。暗い方の星Bは、主星に対して伴星と呼ばれています。写真のBは、明るさは8.0等級ほどなので、もちろん肉眼では見えないし、双眼鏡では見えるそうですが、まだ見たことはありません。8倍ぐらいの双眼鏡で、見えるのでしょうか……ねえ。

 ところで、レグルスAとレグルスBは、12万年ほどで相手の周りを一周するそうです。ところが、レグルスAもレグルスBも 、それぞれ小さな恒星を従えているということだそうです。大小4個の太陽が、とても複雑な軌道で回っていることを考えると、宇宙の神秘さがよく分かります。そいう訳で、ダブルダブルの4連星系と呼ばれています。連星と言うのは、宇宙にはありふれた恒星系だと言われています。太陽系でも、木星や土星の質量が百倍ほど大きかったら、連星になっていたのでは……と、どこかで聞いたことがあります。

 こんな4連星系の中の一つの恒星の、その周りを回っている惑星がもしもあったとしたら、いったいどんな軌道を描くのでしょうか……それがとても気になります。宇宙の物理法則に従うのは当たり前ですが……とても不思議な世界です……宇宙は。

 今夜は、ドンヨリドンヨリの空です。薩摩半島は、すぐそこまで梅雨が近づいている、そんな感じがします。外の温度計は、夜21時現在、22度です。もう初夏なんですね。という訳で、小休止で~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・0.8倍レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・2022年2月25日20時40分

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