かみのけ座のメロッテ111
写真は、かみのけ座にある散開星団メロッテ111です。撮影は、4月の下旬です。かみのけ座は、5月の今頃が天頂付近まで昇るので、観望や撮影に最適なんですが、梅雨が近づくので、早めに撮影をしました。
散開星団をつくっている星は、4等級よりも暗い星ばかりです。それでも、暗い星が20個も30個も集まると、雲のような淡い輝きになります。肉眼でも、晴れた夜には、ぼんやりと星明りに見えます。双眼鏡で眺めると、視野いっぱいに星が集まっていて、感動モノです。ブルーの輝きの、美しい眺めです。写真は、その中心部だけをアップしています。写真の右側(西側)にも、下側(南側)にも、もう少し青白い星々が広がっています。
かみのけ座というのは、明るい目印の星がないので、あまり話題にはならないのかも、です。この方向は、天の川銀河の北極方向なので、星々が一番少ない方向というか領域です。そのおかげで、はるか遠い系外銀河が、とてもたくさん見えるところです。このかみのけ座からおとめ座にかけて、おとめ座銀河団という巨大な銀河団があります。6000万光年離れたところに、この銀河団の中心があって、およそ3000個ほどの銀河があるそうです。この天の川銀河やアンドロメダ銀河もその内のひとつだそうですね。……イヤイヤ、とても恐ろしいというか、想像を絶する世界なんですね……。
星を眺めていると、この宇宙の不思議さを感じてしまいます。どうして星が生まれるんだろか、どうして時間があるんだろうか、な~んてね……。さらに言えば、この自分の存在も不思議ですね……とっても。
今夜は、くもりのち雨という感じです。明日も雨のようで、この薩摩半島は、もうとっくに梅雨に入っているのでは、と思いますが……どういう訳か、まだまだ梅雨入り宣言が出ませんね。
そういう訳で、今夜も、DHCのビールで乾杯します、です。
データ/ケンコースカイメモS・180ミリF3.5・EOSKissX8i・ISO1600・f4.5・45秒・ソフトフィルター使用・2022年4月22日21時30分
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