うしかい座
薩摩半島も梅雨明けがもう直ぐのようなんですが、その為に、この2,3日蒸し暑いこと……蒸し暑いこと。異常というべき蒸し暑さです。湿度も90%近くで、汗かき人間には、とても大変な時期です。早く、カラッとした夏が来て欲しいですね。
ところで、UP写真は久しぶりに星座写真です。春の星座の最後尾、うしかい座です。左方向が天の北極方向です。東の空からうしかい座が昇るときは、こんな感じで昇ってきます。少し左には、おおぐまの尻尾が見えています。北斗七星の柄の曲線部から、アルクトゥールスへ向かって、春の大曲線が伸びています。さらにおとめ座のスピカまで伸びているのですが、残念ながら、スピカはもう少し南側なので、写っていません。
ここ薩摩半島から見える、春の星々の中で一番明るい星は、うしかい座のアルクトゥールスです。アルクトゥールスは、全天で4番目に明るい星です。春の南天の空には、もっと明るいケンタウルス座のα星リゲル・ケンタウルス(全天で3番目に明るい星)がありますが、ほんのわずかの緯度の差で、薩摩半島からは残念ながら見えません(多分)。
うしかい座の形は、ちょうどネクタイを横にした感じですが、明るい星が少ないので、なかなか形が見えてきません。うしかい座の東には、小さな星座のかんむり座がありますが、この星座も形を確認するのが、結構大変です。その東側には、夏の星座のヘルクレス座が見えています。ヘルクレス座の南には、へび座が見えます。このへび座は、蛇使いが両手で抱えている蛇の頭部に近い部分だけです。へび座は、頭部と尾部に分かれている珍しい星座です。その中央にへびつかい座があります。元々へびつかい座というひとつの星座だったのですが、プトレマイオスが二つの星座に分けてトレミーの48星座の中に入れたということだそうです。2000年ほど前のはるか大昔のことですが、なかなか面白いですね。
6月の下旬の夜9時頃には、夏の星座が東の空に勢ぞろいしています。南にはさそり座が、その北側には夏の大三角も昇っています。天の川も夜が更けると、天高く目立つ存在になりますが、まだまだ梅雨空で、今年の天の川はまだ見ていません。今年は梅雨明けが早そうなので、夏の夜空も、もうすぐのような感じかも、です。
という訳で、今夜は、どう考えても、冷たいYEBISU(個人的には)ですよね。
データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20F2.8・16ミリf4・30秒・ソフトフィルターとスターリーナイトフィルター使用・2022年5月2日21時頃
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