« りょうけん座のM51 | トップページ | 月齢10.7の月面 ティコとクラビウス »

2022年7月 7日 (木)

りょうけん座のM3

M3-blog  薩摩半島も、梅雨が明けて1週間が経ちます。梅雨明け後、2日間は快晴で、夏の星空が始まったのかと思ったのですが、そんなにはうまくはいきませんでした。梅雨明けが早すぎたようで、梅雨時期同様のムシムシの毎日に戻りました。おまけに台風4号が南から暖湿気流を運んできたので、異常な熱風と高温の毎日になりました。今年も異常気象で、変な夏が来るかも、です。

 写真は、りょうけん座の球状星団M3です。大きさも明るさも、球状星団としては5本指に入る見応えでは、と思います。満月よりは少し小さいですが、明るいので、6,7倍の双眼鏡でも確認できます。うしかい座のα星アルクトゥールスを視野に入れて、ほんの少しだけ(10度程)北西に動かせば、明るい光が見えるはずです。くっきりと晴れていれば、恒星とは違く輝きに見えます。この周辺は星が少ないので、結構目立ちます。口径8cm程度の望遠鏡で眺めれば、周辺部の星が分離して、迫力ある眺めになります。

 このM3は、地球からの距離が33000光年程です。天の川銀河の半径が5万光年ということを考えると、遥か彼方の領域です。球状星団をつくっている恒星の数は、50 万個以上だそうで、いかに巨大かが分かります。メシエ番号が3なので、シャルル・メシエが観測を始めた最も初期の頃の発見です。1764年から観測を初めて、M103まで20年間観測を続けるんですね。それだけではなく、彼は、40個以上の彗星も発見しています。天文機器がまだまだ十分ではない18世紀のことですから……超人的というか……すごいことなんですよね。

 それはそれとして、春の星座は、すっかり西空に移動してしまいました。夜10時頃には、しし座もおおぐま座も仲良く西の水平線に沈みかけています。うしかい座の1等星アルクトゥールスも、天頂を越えて西の空です。この球状星団M3が、春の星空の締めくくり……ですね。

 という訳で、今夜は、冷たいYEBISUで~す(それでも、40分ほど前に冷蔵庫から出して、温めるんですよね……変なの)。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・CMOS ASI183MC・等倍マルチフラットナー・30秒・ゲインは不明・2022年5月22日21時20分

|

« りょうけん座のM51 | トップページ | 月齢10.7の月面 ティコとクラビウス »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« りょうけん座のM51 | トップページ | 月齢10.7の月面 ティコとクラビウス »