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2022年7月14日 (木)

月齢10.7の月面 ティコとクラビウス

107blog  写真は、月齢10.7の月面南部です。もう一日早ければ、この周辺のクレーターが朝日を浴びて、輪郭がはっきりしたのかも、です。中央に見えているのが、光条で有名なティコ・クレーターです。結構新しいクレーターで、深さ4800mもあり、形がとてもはっきりしている感じです。その右側(南側)の大きなクレーターがクラビウスで、直径220㎞ほどあり、月面で最大級のクレーターのひとつです。このクラビウス・クレーター内部には、小さなクレーターが大きい方から小さい順に6個、反時計回りで並んでいます。偶然にしては、上手くできています。不思議ですね。

 ところで、このティコとクラビウスのクレーターには、何故か思い入れあります。もう昔のことですが、いつ頃その映画を観たのかはっきりしません。スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」という1968年公開のSF映画です。SF作家アーサー・C・クラークの原作ですが、まだ物語を書き終えていない頃、二人で脚本を書いたと言われています。その後何回か、日本でもロードショーが行われたと思います。多分2001年にも、世界で再上映された記憶があります。その当時としては、先進的なSF映画だったような思い出があります。人類の月面着陸の前だったし、コンピューターなんてまだまだ実用化されていない時代だったはずです。月面写真だけは、アポロ計画で撮影されているはずです。

 その映画の中での話です。月面基地がおかれていたのが、クラビウス・クレーターです。その基地から北に500㎞ほど行ったところに、ティコ・クレーターがあります。そのティコで、あの有名な謎の物体モノリスが発見されます。いろいろ探索中に、ティコで、異常な磁気というか磁性を発見したのでしょう。モノリス=TMA・1(Tycho Magnetic Anomaly) ティコ磁気異常1号。月面の深さ6メートルの地中からの発見です。これだけで、歴史上最大の発見になり、非常に大きな問題提起になります。このモノリスが、映画の最初から最後までを貫く「モノ」になります。とても記憶に残る映画でした。映画評論家ではないので、これ以上は書けません。

 多分部屋のどこかに映画のDVDがあるはずなので、近いうちにまた観てみます。という訳で、今夜も蒸し暑い夜なので、冷たい〈香るエール〉にします、です。

データ/ビクセンAP・ビクセンED80sf・パワーメイト2.5倍・ASI183MC・(3900ミリ相当?)・ゲイン140・1000分の18秒・100コマ合成・2022年4月12日21時頃

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