さそり座のアンタレス周辺
今年の梅雨は6月下旬に一度明けたのですが、また2度目の梅雨が来た、そんな感じです。もうこうなると、梅雨というのではなく、雨季と呼んだ方がいいような感じがします。日本列島は、南に向かって、10度ほど緯度が南下したのでは、という印象です。もうすっかり亜熱帯なんですね。
写真は、夏の星、さそり座の1等星アンタレスの周辺部です。天気が悪いので、まだまだ星空は無理ですが、その内に夏になるかも、という感じです……多分……。この写真は、最初の梅雨明けの翌日、6月28日に撮影したものです。いつもよりは早く梅雨明けして、夏が……来た……来た……なんて喜んだのですが、7月の初日から、異常に蒸し暑い日が始まりました。再びジメジメの毎日でした。それが3週間ほど続き、限界に近いムシムシとジメジメの日々はなかなか終わりそうにありません……という訳で、もう少し我慢我慢です。
写真中央のアンタレスの赤い輝きは、異様な感じがします。表面温度は、3500度くらいでしょうか、終末が近い赤色超巨星です。元々寿命が短いので、余命は数千万年ほどかも、です。アンタレスの西側には、球状星団M4があります。この撮影は、中望遠カメラレンズを使っています。そのために、星の分離がイマイチです。もう少し口径が大きいと、満月に近い大きさの球状星団らしく見えるのですが……。アンタレスのすぐそばには、もう一つの球状星団NGC6144が見えています。地球からの距離が、M4に比べて4倍ほど遠いので、こんな感じでしょうか。
この周辺は天の川銀河の中心部方向なので、星の密宗度が高い領域で、星々の海のように見えます。写真上部周辺には、巨大な暗黒星雲らしきものも見えています。なかなか賑やかなところで、天の川が天高く昇れば、真夏の素晴らしい星空が楽しめます。そんな夜空を、楽しみに待つことにします。
という訳で、今夜はDHCの(少しだけ)冷たいビールにしま~す。
データ/ケンコースカイメモS・180ミリF3.5 マクロ・EOS60D(改造)・ISO1600・f4・60秒・2022年6月28日21時20分・我が家の裏庭
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- 月面 中央クレーター列(2023.06.01)
- かみのけ座のNGC4565(2023.05.24)
- 我が家の裏庭から見た西空(2023.05.18)
- かみのけ座のメロッテ111(2023.05.11)
- しし座の系外銀河トリオ(2023.05.04)
コメント