ヘルクレス座の球状星団M13
写真は、ヘルクレス座の球状星団M13です。この十年の間に撮影した画像の中で、いちばんいい感じの画像です。8インチのシュミカセの光軸が最適だったのか、それとも、大気の状態がとても良かったのかは分かりませんが、とても満足のいく画像です。コンポジットと少しだけ明暗+コントラストを触っただけです。
球状星団はとても撮影しやすい星団のように見えますが、実際はとても難しいのでは、と思います。露光時間が少し長いと、中心部周辺が白トビしてしまって、立体感がなくなってしまいます。逆に、露光時間が少し短いと、星団周辺部のやや暗い星が目立たなくなってしまいます。露光時間だけではないのでしょうけれど、簡単そうで、なかなか撮影しにくい被写体です。
このM13は、夏の夜空ではとても目立つ、有名な球状星団です。肉眼でも晴れた夜には見えるという話ですが、いまだに見たことはありません。大きさが23分ほどなので、視力1.2では少々無理なのかも知れません。それとも、見えていても、暗い星として見ているのかもです。
ヘルクレス座と同じ夏の星座いて座にも、有名な球状星団M22があります。M22は、天の川の中ですが、肉眼でもよく見えます。M22の大きさが30分と少しだけ大きいので、見えるのかも、です。または、M22の位置がとても分かりやすい場所なので、簡単に見分けることが出来ているのかも知れません。どちらにしても、肉眼で見えるというのは、とてもうれしいことで、感動モノです。
東の空に、満月に近い大きな月が昇ってきました。山の稜線から顔を出すときの、大きさというか、輝きは、これまた感動モノです。写真のM13も、満月ほどの大きさなんですが、あまりにも暗いので、大きさを比べることが出来ません。満月と比べることが出来るのは、春の星座のケンタウルス座にあるオメガ星団だけかも、です。この球状星団が山際から姿を現したときの姿は、すごい迫力でした。
また晴れた夜に、ゆっくりM13を探してみます。探すとすれば、ヘルクレス座が西空に傾きかけた頃でしょうねえ……もちろん……という訳で、今夜は、月を眺めながら、冷たいYEBISUを頂きます。
データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO3200・75秒・30コマ合成・2022年6月29日21時40分
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