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2022年8月18日 (木)

夏の大三角

Blog_20220818192201  写真は、今年初めて撮影した夏の大三角(形)です。いつもの夏ならば、何回も何回も眺めているのですが、今年は、まともに眺めたのが、まだこの1回だけです。写真は今月3日の撮影ですが、その後、星空らしい星空は、一度も見ることが出来ていません。どう考えても、変な夏で、尋常ではない夏を感じています。異常なことが起こらなければいいのですが……。

 東の空を向いて、夏の大三角が天頂付近に昇りかけた感じの眺めです。左方向が、天の北方向です。この構図が、いちばん落ち着くのでは、と思います。雲が少しでも流れていると、複数の星座をまとめて撮るなんて、なかなかできないので、こういう写真は、すっきり晴れた時にしか撮れません。そういう意味で、星座写真を撮るのも、結構大変なんですね……今気づきました。

 写真の左上の一番明るい星が、こと座のベガで、全天で5番目に明るい1等星です。右側の1等星が、わし座のアルタイルです。アルタイルの両側に、3等星と4等星があります。この三ツ星は天の川の中でも目立つので、アルタイルはすぐに見つけられます。左下の明るい星が、はくちょう座のデネブです。ちょうど白鳥のいちばん尻尾の部分です。白鳥のくちばし付近には、二重星で有名なアルビレオという3等星があります。このアルビレオは、望遠鏡で見ると青色とオレンジ色の二つの星がくっついて見えます。宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」の中で、サファイア(青)とトパーズ(オレンジ)に例えています。ふたつの色の対比がとても美しく、いちばん有名な二重星です。さらによく見ると、写真の下部分には、イルカ座も写っています。小さな星座ですが、子供たちに人気の星座です。

 ところで、この夏の大三角は、天の川の真っ只中にあって、ちょうど白鳥が天の川の上空を南に向かって飛んでいるような、そんなステキな眺めになっています。天の川を南にたどれば、いて座とさそり座周辺です。天の川のいちばん賑やかなところに行きつきます。星々の海と呼ばれている密集した領域で、天の川銀河の中心部方向です。天の川は、一年中見えるのですが、やはり、夏の天の川は特別です……そんな感じがします。

 今夜も、夜になって、何回も雨が降ってきました。外はムシムシで、気温30度の無風の夏の夜です。涼しい風が欲しいですね。という訳で、冷たいビールが欲しくなりました、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20F2.8・EOS60Da・ISO1600・20ミリ・f4・35秒・ソフトフィルター使用・2022年8月3日21時20分

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