はくちょう座γ星サドル周辺部
今夜は晴れそうなので、昼下がりの今、Blogを書いています。今日の夜は、月齢11.8の月と土星が接近するので、それを眺めようと思っています。本当は、真夜中の方が最接近なので最適だそうですが……。
それにしても、今年は晴れた日が少なくて、星見観望会や天文イベントが軒並み中止になったようです。梅雨が終わると、お盆前から今度は秋雨前線による雨でした。9月に入ってからも、まともな星空を見ていません。10年前と比べて、星空が見える夜が3分の1に減ったという情報もあります。確かに、薩摩半島でもそんな感じがしています。温暖化が異常に進んで、大気は水蒸気だらけになりかけているのかも、です。気候変動がとても気になります……ですね。
ところで、写真は、初めて撮影した、はくちょう座のγ(ガンマー)星サドル周辺部です。はくちょう座のα星は、尻尾のデネブです。その隣の胴体部分の、明るい2等星(写真中央付近)がサドルです。γ星になっていますが、本当ははくちょう座で2番目に明るい星だそうです。このサドルを取り囲むように、赤い散光星雲が広範囲に広がっています。さらに暗黒星雲やら散開星団らしきものも見えていて、とても複雑な構成です。赤い星雲は、肉眼では見えないということですが、晴れた夜には双眼鏡で明るい部分が見えることもあるそうです。サドルの東側(左側)の明るい散光星雲は、バタフライ星雲という愛称で呼ばれているそうですが……う~ん……そう言われると、そんな感じもしますけれど……。
まだ9月上旬なんですが、夜10時頃には、さそり座やいて座、夏の大三角も子午線を越えて、西空に傾き始めています。東の空には、秋の星座が次々と昇ってきます。アンドロメダ星雲M31も、つい最近双眼鏡で眺めることが出来ました。もうすっかり、星空は秋なんですね。土星も木星も、この秋が一番の見頃なので、またゆっくり眺めてみようと思います。
という訳で、すっきりとした星空を楽しみにしています。
データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO1600・120秒・2022年7月28日21時20分
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