木星をCMOSカメラで初めて撮影しました
先週の水曜日に、木星をCMOSカメラで初めて撮影しました。初めてだったので、最初からとても大変でした。セレストロンの8インチのシュミカセに、ASI183MCをくっつけただけでしたが、そこからが大変な作業でした。焦点距離が5200ミリほどになるので、木星を画面中央にもって来るのが最初の苦労でした。
自動導入で木星を導入しても、すんなりと中央に来てくれません。こんな時は、低倍率のアイピースに入れ替えるか、デジカメのボディーに入れ替えるかです。まあ、取り合えず、デジカメボディーに入れ替えて、木星を画面中央に導入しました。何とかデジカメの液晶中央に小さな木星が写っています。ここで、デジカメボディーをCMOS本体に交換しました。それなりに、小さいですが、PC画面に木星が映っています。1インチサイズのCMOSなので、木星本体はとても小さい感じでした。
CMOSカメラの解像度を八分の1ほどに落として、ピント合わせです。ここからがまた大変です。ゆらゆら・ふにゃふにゃと動く木星にピントを合わせなければなりません。高度50度ほどに昇っている木星ですが、分厚い大気の影響がモロです。もう少し高く昇るのを待つべきか、少々迷いましたが、まあ、取り合えず、何とかピントを合わせて、動画撮影の開始です。
木星の撮影は、2分以内というのが常識だそうです。というのも、木星は自転速度が速く、惑星表面が見る見るうちに回転移動してしまうからだそうです。この短い時間のうちに、数百フレームから数千フレームを撮影しなければならないようで、これまた、大変な作業のようです。初心者なので、1分半で、100フレームの撮影。それを20回ほど、ピント合わせをやり直して、繰り返しての動画撮影でした。
その動画の最後の方の100フレーム(実際は90フレーム)をコンポジットして、画像処理したのが、写真の木星画像です。木星のアップをアイピースで覗いたこともないので、色合いはよく分かりませんが……まあ、木星らしくなったのかも、です。写真には、ガリレオ衛星のイオとエウロパが小さく写っています。木星表面の中央下あたりには、ガニメデの影らしい黒っぽいものも写っています。
まだまだ、木星は観察・撮影ができるので、また挑戦してみます。最初にしては、少しだけ満足した気分です。という訳で、今夜も晴天になりそうなので、のんびり星を眺めてみます。
データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン225・30ms・動画90フレーム・ステライメージ9・2022年10月12日21時30分
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