ケフェウス座
写真は、秋の星座のひとつ、ケフェウス座です。ちょうど今の時期、北極星の上に輝いている五角形が目印です。夜の9時ごろには、子午線を越えて、西空でしょうか。特別に明るい星はないのですが、暗さに慣れてくると、細長い五角形が見えてきます。紀元前1500年頃から知られているとても古い星座で、もちろんトレミーの48星座のひとつです。
秋の星座は、このケフェウス座から始まっているような気がします。ケフェウス座に始まり、カシオペヤ座、ペルセウス座、アンドロメダ座、ペガスス座、クジラ座と続く星座たちは、古代エチオピア王国の物語になります。ギリシャ神話の話の流れ通りに、とても上手く繋がっています。星々を星座線で上手く繋げて、作り上げたものだと、いつもながら感心しています。偶然にも、そこに適当な星がないと作れないので、想像力と創作力のすごさに、改めて感動しています。
このケフェウス座は、古代エチオピア王がモデルです。人の形には見えません。どう考えても(個人的な意見ですが)、国王が着ていた鎧のような気がします。ちょうど胸からお腹に付ければ、ピッタシです。おまけに肩のあたりに、留め金まで付いているようです。
ケフェウス座の隣には、王妃カシオペヤ。その隣には、偶然に出会った勇者ペルセウスです。ペルセウスの近くには、海の神ポセイドンの怒りを買って、岩場に〈いけにえ〉として繋がれているアンドロメダ姫。その大きな岩場を胴体とする飛馬ペガスス。さらに南の海には、アンドロメダ姫を狙うクジラ(化けクジラ)です。ここまでよく精巧に、作ったものですね。
星を眺めながら、古代の物語をゆっくりと鑑賞できます。夜に、砂漠を旅する遊牧民たちの特別な楽しみだったのかも、です。古き良き時代の夜空は、暗黒の空に輝く星々の明かりだけだったのでしょう……間違いなく。ロマンあふれる、秋の星空です。
今夜は曇り空で、久し振りに、夜、Blogを書いています。昼間よりも夜の方が、楽しい気分で書けますね。秋は裏庭で、独りテントで、のんびり秋の星空を眺めてみます。
という訳で、今夜は、DHCビールをゆっくり頂きます。ただし、今日から常温ビールなんですよね……我が家は……。
データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・シグマ30ミリF1.4・ISO1600・f4・35秒・ソフトフィルター使用・2022年10月18日20時30分
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