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2022年10月 6日 (木)

いて座Aスター周辺

Ablog_20221006185601  今年の5月、天の川銀河の中心部にあると言われていたブラックホールのシャドーの画像が発表されました。その画像を見た時は、とても驚きました。やはり、本当だったか……それにしてもこんなに早く映像化できるとは……という気持ちでした。観測精度というか、天体観測が驚異的に進歩していることを、強く感じています。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡もそうです。月よりもはるかに遠い、150万㎞ほど離れた軌道上に設置して、組み立てて、もう撮影を始めているそうで、イヤイヤ、宇宙は大変なこと(いい意味で)になっているのですね。驚くことばかりです。

 写真は、いて座の中心部です。南斗六星が見えています。北斗七星を小さくしたような、少し暗い輝きですが、ヒシャクの形をしています。この周辺は天の川の中心部に近いので、星々の数は異常です。右側が暗いのは、暗黒帯が走っていて、星間ガスがとても多いからです。この領域では、星が次々に生まれています。暗黒帯の中に、散光星雲のM8とM20も見えています。

 写真右隅の赤い丸の中心付近が、いて座Aスターと呼ばれているところです。以前から、強力なX線などの電波源として知られていて、ブラックホールがあるのではないかと、強く言われ続けてきた場所です。赤経17h45m40s、赤緯-29度0分28秒、天の川銀河の中心部です。ここは、いて座とさそり座とへびつかい座の境界に近い所です。地球から27000光年のこの方向のはるか彼方に、ブラックホールがあるのですね。不思議というか、宇宙の神秘さを感じてしまいます。ブラックホールも当たり前の存在になりそうです。この世界はどんな世界なのか、改めて考え始めています……。

 薩摩半島は、まだまだ夏の陽気です。もう1ヶ月は、夏の感じでしょうか……。それに比べて、関東地方から北は寒気の影響で、少々寒いようです。初冠雪が、あちこちから聞こえてきます……想像できませんが……。日本列島も、南北に結構広いのですね。

 という訳で、少しぼんやりした十日月を眺めながら、少しだけ冷たいEBISUを頂きます、です。

データ/ケンコースカイメモS・タムロン45ミリF1.8・EOSKissX8i・ISO1600・f4・40秒・20コマ合成・2022年9月15日21時20分・我が家の裏庭

 

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