秋の星空 天頂付近
11月も中旬を過ぎて、秋も終わりかけています。2,3日前の夜10時過ぎに眺めた空に、秋から冬への季節の移り変わりを感じてしまいました。カシオペヤ座が北極星の上に見え、ペルセウス座が空高く昇っていました。アンドロメダ座が、ちょうど天頂のど真ん中です。ということは、冬の大三角が、東の空に昇りかけているのでしょう。星空を眺めていると、季節の変化をリアルに感じることが出来ます。
写真は、10月の中旬の天頂付近です。左下隅の明るい輝きが、木星です。星々と比べると、異常な明るさです。今年は、土星と木星がとても明るく輝いているので、秋の星座は、やや大人しい感じがします。それでも、ペガスス座は秋の代表的な星座なので、飛馬の胴体を示す四辺形は特別に目立ちます。すっきり晴れた夜には、西方向に伸びた馬の首と前足のひとつは見えるのですが、そういう夜空が少ないのがとても残念です。
ペガスス座の南には、うお座とみずがめ座が見えるはずなんですが、暗い星ばかりで、肉眼では星座の形をなかなか確認できません。写真には写っていませんが、その南の地平線近くには、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトが見えます。やや暗いのですが、秋の星空ではただ一つの1等星です。フォーマルハウトという名前自体がモダンで、かっこいい名前です。アラビア語で、大魚の口という意味です。その名前の通り、魚の口のあたりにあります。
写真右隅には、小さな星座のこうま座も写っています。こうま座は、南十字座の次に小さい星座です。この星座は、4等星以上の星がないので、肉眼で見ることは難しいのでは、と思います。こうま座の近くには、夏の星座ですが、いるか座が見えています。いるか座は、少しだけ明るい星があるので、肉眼で何とか見ることが出来ます。
ところで、今年は、惑星の当たり年です。東の空には、冬の星座と共に火星が昇ってきています。12月1日には、地球に最接近します。と言っても8000万キロ以上で、大接近とまではいかなくて、中接近だそうです。それでも、冬の明るいどの1等星よりもさらに明るいそうで、赤い輝きを楽しめるのでは、と期待しています。
という訳で、夜の雨を眺めながら、ノンビリ小休止で~す。
データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・ISO1600・f4・35秒・ソフトフィルター使用・2022年10月18日21時20分
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