おうし座のヒヤデス星団
写真は、おうし座のヒヤデス星団です。先週UPしたM45スバルと同じ散開星団で、一等星アルデバランの近くに集まっている星の集団です。7倍の双眼鏡で眺めると、視野いっぱいに青白い星が広がっているのが見えます。なかなかの見ごたえで、宇宙の神秘さを感じてしまいます。明るい黄色っぽい色合いの星がアルデバランですが、ヒヤデス星団とは関係なく、同じ方向に見えているだけです。肉眼でもいくつかの星が、V字型に広がっているのが見えます。
ヒヤデス星団が東南東の空高く昇ると、本格的な冬の星空になります。年末の夜8時頃になると、冬のダイヤモンドの全景を見ることが出来ます。アルデバランも6個の星のひとつです。寒い夜の星々ですが、たくさんの1等星、2等星の輝きは、それだけで感動モノです。
このヒヤデス星団を構成する巨星のひとつに、巨大な惑星が発見されたそうです。この発見は、日本の国立天文台と大学の研究グループの観測データから導かれた結果だそうです。惑星が見つかったのは、おうし座のε(イプシロン)星だということです。ε星は、写真の中央最上部の星です。地球からの距離が150光年程なので、太陽系のすぐ近くという感じです。
散開星団での系外惑星の発見は、世界で初めてのことだそうです。なかなか興味ある、ニュース・情報です。天文科学の進歩によって、系外惑星がどんどん発見されています。今でも何千個という星に、系外惑星があるということだそうで、これからも増え続けていくのでしょう。
それにしても、宇宙は途方もなく巨大です。宇宙の1パーセントを理解するにも、何万年、何十万年もかかるような気がします。本当は、もっと長い時間軸が必要かも知れません。人間にとっては、永遠のような感じもしてきます、ですね。
という訳で、2022年も、明日と明後日だけになりました。2023年がどういう年になるのか、全く予想もできません。というよりも、来年の今頃は生きているのだろうか……何て……ふと思ってしまいます。
追伸・この写真は、オリンパスOM-1Ⅲで撮影しました。レンズは、ズーム40~150ミリF4(卵の1個分ほどの重さで、おもちゃのようなレンズです)、焦点距離は、100ミリです。初めて星AFを使いました。ところが、結構きちんとピンがきていて、非常にシャープです……スゴイ……。こういう技術も発達したのですね……日本もエライ……。
データ/ケンコースカイメモS・OM-1Ⅲ・40~150ミリF4・ISO1600・100ミリf4.8・40秒・ソフトフィルター使用・2022年11月26日21時20分