月齢16.2の危機の海
写真は、月面の危機の海と呼ばれているところです。月面の東の端にあり、新月過ぎか、月齢16日前後でしか詳しく観察できないような場所です。直径450㎞ほどの円形のような形の海です。危難の海とも呼ばれていて、特別に黒っぽい色をしています。月面の海というのは、ほとんど周辺の海とどこかで繋がっているのですが、この海は、どの海とも繋がっていません。最初は大きなクレーターかな、と思っていましたが、そうではなく、外輪山のような険しい山に囲まれた海でした。少しだけですが、何となく不気味な感じの海に見えました。名前も、そんなところから付けられたのでは、と推測しています。
この危機の海は、月面ではもっとも深い海で、平均標高よりも4000mほど深い海のようです。黒っぽい色は流れ出た玄武岩の色で、やや暗い巨大な平原のようです。望遠鏡で低倍率で覗くと、特別に目立つ場所かも、です。
この写真は、CMOSカメラで撮影しました。テスト撮影も兼ねていたので、静止画と動画も撮りました。100コマほどですが、動画100フレームの合成よりも、静止画像の100コマ合成の方がはるかにクッキリでした。フレームをもっと多くすれば、動画の方がいいのかも知れませんが、経験がないので分かりません。
月面をCMOSカメラで撮影するのは、とても楽しく、いろいろと勉強になります。解像度を少し落として拡大したりしています。ピント合わせがいまだに上手くなりません。もう少しUPするには、バローレンズを使えばいいのでしょうが、まだまだ自信がありません。まあ、以前に比べれば、少しはUPできているのかな、というのが今の感想です。
今夜は満月ですが、月は雲の間を移動しています。すっきりした夜空を、このところ見ていません。月の西側近くの光は、火星なんでしょうねえ、多分。という訳で、少々寒いですが、裏庭に出て、満月を少しだけ眺めてきます、で~す。
データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン135・10ms・100コマ合成・2022年10月12日22時頃
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