ぎょしゃ座の散開星団 M36 M37
写真は、ぎょしゃ座の散開星団 M36とM37です。ぎょしゃ座は、冬の天の川の中にあるので、背景の星の多さが特徴です。そんな星々の海の中でも、散開星団らしく星が輝いています。ぎょしゃ座は、オリオン座の北隣りで、周囲には目立つ冬の星座がたくさん並んでいます。南西側にはおうし座、南東側にはふたご座があります。ぎょしゃ座の1等星カペラは、冬のダイヤモンドの6個の星の内のひとつです。
本当は、M36の北西方向に、もう一つの散開星団M38もあるのですが、今回は二つの散開星団だけです。左側(東側)のM37は、3つの内では、いちばん大きくて明るいので、見ごたえがあります。右側(西側)のM36は、やや小ぶりですが、個々の星は明るく見えています。どちらも地球からの距離が4000光年程なので、大きさもこんな感じかもしれません。もっともっと近ければ、迫力はすごいんでしょうが……。
この撮影の途中で、8倍の双眼鏡で眺めてみましたが、ぼんやりと小さな雲のように見えるのですが、散開星団風には見えませんでした。眺めるとすると、口径80ミリ程度の望遠鏡で30倍以上の倍率が必要かも、です。そうすると、中心部の星々も分離して、星が視野いっぱいに見えるのでは、と思います。
このぎょしゃ座は、11月中旬の夜8時頃には東の空に昇ってくるのですが、薩摩半島の西側からでは、錦江湾周辺の街明かりが邪魔をして、星の光が見えません。そんな訳で、いつものことながら、撮影は高度が高くなる年末年始頃からにしています。田舎とはいえ、光害も時には気になることもあります。日本列島の都市部は至る所、光害がヒドイという話ですが、片田舎とは言え、例外でもなさそうです。
昨夜から暖かい空気が流れ込んで、今日の太平洋側は3月下旬から4月上旬の暖かさだそうです。薩摩半島は、最高気温が20度を超えたのでは、と思います。この2、3日は、春の陽気になりそうです。夜になって、弱い雨が降ってきました。正月明けだというのに、季節外れの気温です。
という訳で、一休みしま~す、です。
データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・45秒・2022年12月15日21時40分頃
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