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2023年1月19日 (木)

ぎょしゃ座の散光星雲

Blog_20230119125501  写真は、ぎょしゃ座の散光星雲IC405とIC410です。IC番号のついた天体です。天体カタログには、メシエカタログ(M)、NGCカタログ、IC カタログなどがありますが、このIC(Index Catalogue)カタログは、 NGC天体を補足するようにつくられたカタログだそうです。天体データや名称は、結構ややこしい所があって、あまり深入りしないようにしています。

 ぎょしゃ座の五角形の南端のあたりにある散光星雲です。結構大きくて明るいので、撮影は割と楽な感じです。写真左側がC410で、右側がC405です。IC405は、形に特徴があって、オタマジャクシ風のかたちです。勾玉(まがたま)にも似ているので、勾玉星雲という名前で呼ばれています。

 この散光星雲を探すには、二つの星雲の間にあるいくつかの4,5等星の星の集団を見つければ、探しやすいかも、です。この星の集団は、メロッテ31と呼ばれている規模の小さい散開星団です。この撮影の時は、ビクセンのAP赤道儀を使いました。自動導入がないので、等倍ファインダーで、星々を辿り、液晶画面を拡大しながらの捜索でした。自動導入よりも少し時間がかかりますが、とても楽しい作業です。

 地球から二つの散光星雲までの距離は、1500光年程だそうで、天の川銀河の大きさから考えると、とても近いという印象です。写真で見ると、何となく可愛い感じですが、でも実際は、超巨大な濃厚星雲ガスが広がっている広大な領域なんでしょうか……。宇宙の神秘さと怖さを感じてしまいます。

 ところで、最近は雲の多い天気が続いていて、撮影も大変です。晴れた日には、中型の赤道儀と小型の赤道儀2台を裏庭に出して、2か所で撮影したりしています。忙しいこと忙しいこと……。撮影・観察の機会を2倍に増やすやり方ですが、もうドタバタ・ドタバタです。重労働もいい所です。元気がないと、到底出来ません……ですね。

 という訳で、昼下がりのコーヒータイムです。今夜も晴れそうにはないですが。

 追伸、写真の左隅に、散開星団M36も写っています。偶然ですが……。

データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOS60D(改造)・QuadBPフィルター使用・ISO1600・150秒・2022年12月15日20時50分

 

 

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