オリオン星雲M42
写真は、オリオン座にある散光星雲M42です。オリオン星雲とか、〈大〉を付けてオリオン大星雲とか言われている巨大な星雲です。太陽系にいちばん近い散光星雲です。地球からの距離が1300光年程の近さで、直径も20 光年程あるので、肉眼で見えるのも当然かも、です。
オリオン座は、2月の上旬の、節分・立春の頃の夜9時ごろに、南中します。オリオン座自体が目立つ星座で、その中にある2等星の三ツ星のすぐ南にある小三つ星の中央あたりが、この散光星雲のようです。赤い光は肉眼では見えませんが、中央の白トビした部分は明るく、肉眼でもはっきり見えています。冬になると、晴れた日には、毎回見ているような気がします。
初心者には、とても有難い星雲です。肉眼で見える星雲・星団はとても少ないので、大変貴重な存在です。星見を初めて、最初に撮影するのが、このオリオン星雲M42や散開星団すばる、春の散開星団プレセペ、夏の干潟星雲M8や球状星団M22、秋はアンドロメダ銀河などです。肉眼で光も場所も確認できるので、最初の被写体でした。もう十年ほど前ですが、ワクワクしながら撮影した思い出があります。
星雲・星団は、撮影するたびに、毎回何となく違う雰囲気になっています。大気の状態に影響されるような感じです。左の写真も、もう少し淡い光が広がっていたような気がしますが、撮影後の画像処理の違いかも……です。
今夜は曇り空で、時々弱い雨が降っています。来週には少しは晴れそうなので、時間があればオリオン星雲を、CMOSカメラで撮影してみます。ただ、来週は月明かりの影響があって、少々無理かも……です。東の空には、かに座やしし座、うみへび座が昇ってきました。星空は、もう春になりかけています。
という訳で、一休みで~す。と言っても、今夜はまだすることがありまして……。中古でSX用の極軸望遠鏡を手に入れました。ビクセンのAP赤道儀に使う予定なのですが、照明装置がありません。何とかガラクタを利用して作る必要があります……どうしても……です。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOS60D(改造)・笠井等倍フラットナー・QBPフィルター使用・ISO1600・90秒・2022年12月27日21時40分
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