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2023年2月 2日 (木)

月齢12.2のコペルニクスクレーター

New110blog  写真中央の大きなクレーターが、月面のコペルニクスクレーターです。月面のクレーターはたくさんあるのですが、コペルニクスが一番目立つのでは、と思います。というのも、やや暗い海と呼ばれている平原の中でくっきりとしていて、双眼鏡でもはっきりと見えるからです。

 写真左方向が北の方向です。月の直径が3500㎞ほどなので、写真の左右(南北)の長さは、1200㎞ほどかな、と思います。ということは、日本列島で例えると、九州南部から東北の福島県や新潟県までが、対角線方向に入るということです。そう考えると、コペルニクスクレーターの大きいこと大きいこと……途方もなく巨大です。コペルニクスクレーターの直径がおよそ93㎞なので、この中に東京都と神奈川県がほとんど入ってしまいそうな、そんな感じがします。眺めた時の印象と実際の大きさには、雲泥の差があって、想像するのがとても難しいかも、です。

 おまけに、クレーターの深さは3700mほどで、これまた想像も出来ません。クレーターの周囲には、光条と呼ばれる明るい筋状のものが見えます。外部物質による衝突でできた痕跡です。このクレーターは8億年ほど前に形成されたそうですね。大きなクレーターの場合は、まき散らした光条物質が多いので、10億年以上も変化しないそうです。時間の長さも、普通ではないので、これまた想像すら出来ません。

 ところで、CMOSカメラで月面を撮影していますが、以前に比べて、少しは拡大できているような気がします。メインの望遠鏡が8インチのシュミカセなので、限界があります。CMOSカメラで拡大して、さらに解像度を少し落としてひと回りUPしています。これ以上拡大するには、バローレンズを使うしか手がないのですが……難しそうで、なかなか先へ進めません。問題は、ピント合わせです。大気の状態が良い時は楽なのですが、月面がゆらゆらしているときは、ピント合わせが不可能な気がします。2.5倍のパワーメイトを使う機会が、まだ一度もありません。

 という訳で、焦点距離5200ミリ~8000ミリ程度で、もう少し続けてみます。今夜は月齢11.6の明るい月が、天高く昇っています。しかし、よく見るとぼんやりと霞んでいるようです。PM2.5の影響なんでしょうか……多分……ここで小休止で~す。

データ/ビクセンSX2・セレストロン8インチシュミカセ・ASI183MC・ゲイン130・8ms・110コマ合成・2022年9月8日21時30分

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