かに座とうみへび座
写真は、春の星座、かに座とうみへび座です。春の星座は、冬の星座と比べると、明るい星座がとても少なくなります。冬のダイヤモンドが西空に傾き始めると、春の星座たちが東の空に昇ってきまますが、西空とは対照的に、東の空は星空自体が暗い感じがします。
特別に目立つ星は、北の空の北斗七星の星々と、最後に昇って来るうしかい座の1等星アルクトゥールスぐらいでは、と思います。しし座のレグルスやおとめ座のスピカも1等星なんですが、それほど明るくはありません。天の川銀河から離れているので、逆に、春の星空は、遥か彼方の系外銀河が良く見えるという大きな魅力があります。
冬の星座のふたご座とこいぬ座の隣に、かに座とうみへび座はあります。写真のように、星座の形を見つけるのも一苦労です。というよりも、3等星以下の星ばかりで、街明かりの少ない場所でも、星を見つけるのは少々大変です。
3月下旬の夜8時過ぎ、かに座とうみへび座が南中しますが、うみへび座の頭部の2つ、3つの星が見える程度です。暗さに慣れてきて、やっとカニ座の甲羅のあたりにある散開星団M44がぼんやりと見えるかな、という感じでしょうか……。
カニの甲羅をつくる4個の星の内、2個はなんとか見ることが出来そうです……(視力にもよりますが)……。うみへび座の頭部は、うみへびが口を大きく開いた感じになっていて、迫力満点です。この星座は東西に非常に細長い星座なので、頭が昇り始めてから尻尾の先が昇り終わるまで6時間以上もかかります。全天で、いちばん細長い星座のようで、全体を見渡すのは、なかなか難しそうですね。
春の夜空は、おとめ座銀河団やかみのけ座銀河団の撮影で、忙しい季節かも、です。大口径の望遠鏡を持っていないので、被写体は限られていますが、晴れたら今年も挑戦してみます。
という訳で、小雨降る外の闇を眺めながら、小休止します、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・シグマ35ミリF1.4・EOSKissX8i・ISO1600・f4・35秒・ソフトフィルター使用・2023年2月21日21時30分
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