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2023年4月13日 (木)

しし座の系外銀河NGC2903

Ngc2903blog  4月に入って、初めての撮影でした。3週間以上も天気が悪く、まともな星空を見ることが出来ませんでした。この日は、満月過ぎの明るい月が20 時頃には昇って来るので、撮影時間は30分ほどしかありません。ドタバタするかも……の予想通り、極度のドタバタでした。

 19時頃から、玄関前に機材を出して、撮影準備開始。空がまだ明るかったのですが、北極星に極軸望遠鏡を……合わせます。と言っても、2等星の北極星はまだまだ見えてきません。……待つこと15分ほどでしょうか。やっと北極星が見えてきました。ここからが、大変でした。

 この夜の撮影対象は、しし座の系外銀河NGC2903です。初めての撮影でした。しし座の頭の先というか、シシの鼻先にある小さな銀河です。近くには明るい星もなく、自動導入に頼るしかありませんでした。さすが、自動導入機能です。試し撮りしてみると、銀河らしきモノが写っていました。こういう時は、自動導入機能の有難さを感じますね。

 写真が、系外銀河NGC2903とその周辺です。口径80ミリ、焦点距離500ミリで撮影した画像です。系外銀河を撮影するには、少し短いんですが……。地球からの距離は、3000万光年。遠い割には、中心部がはっきりしています。途方もなく遠いんですが……宇宙全体から見ると……結構近い所です。渦巻の腕は、はっきり確認できませんが、何となく渦巻銀河らしく見えています。撮影原画は、薄明りの空ですが、何とか処理をして、それらしく星空にしています。よく見ると、小さな銀河がもう一つ写っていました。左上隅に、かすかに銀河らしき光……。調べてみると、NGC2916という系外銀河のようです。多分同じ銀河団に属するのかも、です。大口径の望遠鏡なら、多分、他にたくさんの系外銀河が見えていることでしょう。

 しし座から東の空は、しし座銀河群、おとめ座銀河団、かみのけ座銀河団など、系外銀河が密集しています。そう考えると、春の夜空もまた賑やかなんですね。天気がイマイチですが、また挑戦してみます。

 昨日から、この薩摩半島も黄砂の影響で、空が霞んでいます。PM2.5も花粉も飛んでいて、明日まで視界が良くありません。という訳で、昼下がりの今、Blogを書いています。ぼんやりした山の稜線を眺めながら、コーヒーブレイクで~す。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・20コマ合成・2023年4月7日20時

 

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