しし座の系外銀河トリオ
写真は、しし座の系外銀河です。左下がM66、右下がM65、上がNGC3628です。小口径の望遠鏡だから一緒に撮影できる、3つの系外銀河です。しし座の系外銀河トリオと呼ばれています。しし座の後ろ足のつけ根あたりにありますが、星を辿って探すのは、これだけ小さいと結構苦労します。この撮影の時は、自動導入機能を利用しました。焦点距離700ミリの鏡筒ですが、1インチのCMOSカメラなので、実際は2000ミリ近くになると思います。
M66とM65は少しは明るいので、10倍の双眼鏡で見たときは、何とか光を見つけることが出来ました。ただし、NGC3628は暗すぎて、小口径の双眼鏡では無理のようです。この三つの系外銀河は、地球からの距離が3500万光年程だそうで、小さなのグループ(銀河群)をつくっているようです。
撮影の時は、大体こんな感じの縦位置になってしまいます。上方が天の北極方向で、バランスが良くて、落ち着いた構図になります。M66とM65は、渦巻銀河っぽい感じに見えています。NGC3628も渦巻銀河なのかもしれません……中央を横に、暗黒帯が見えていますので……。ひとつひとつの銀河を見ればとても小さいのですが、実際は巨大な渦巻銀河なんですよね。天の川銀河も遠くから眺めると、こんな感じになるはずです。……いつも感じますが……不思議も不思議です……この宇宙というか、この世は……。
春は、系外銀河の撮影にとって、いちばん良い季節です。他の系外銀河も撮影したいのですが、なかなか晴天が続きません。5月に入りましたが、南国薩摩は、今年も梅雨が少し早くやって来そうな、そんな気配がします。今夜は、雨の夜です。霧雨がなかなか止みません。今日から4、5日は梅雨の走りという感じかも、です。
まあ、のんびり、晴れた星空を待つことにします、です。という訳で、今夜は、プレゼントしてもらったDHCビールで、〈ひとり乾杯〉しま~す。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・ASI183MC・60秒・30コマ合成・2023年3月14日21時30分
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