かみのけ座のNGC4565
写真は、かみのけ座の系外銀河NGC4565です。渦巻銀河の渦巻をちょうど真横から見ている感じです。こういう銀河を、エッジオン銀河と呼びます。前々回UPした散開星団メロッテ111のすぐ東側にあります。とてもカッコイイというか、宇宙の神秘を感じます。天の川銀河も、真横から見ると、こんな感じに見えるのでしょうか……。
3回目の撮影です……多分。本当はもう少し長めの鏡筒が良かったのですが、シュミカセC8の2000ミリでは、導入に自信がなかったので、口径100ミリにしました。系外銀河はとても暗いので、導入したとしても、撮影してみなければ、導入できているのかどうかが全く分かりません。そこがデジカメの欠点です。CMOSカメラであれば、高感度なので、すぐに分かりますが……。
この渦巻銀河NGC4565は、1785年に、ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。メシエ天体に載っていないので、メシエさんが見逃した銀河のひとつです。それにしても、1785年と言えば、今から240年程前です。10等級ほどの暗い光を、よく見つけたもので、感心しています。その当時のヨーロッパが、如何に進歩していたかが分かります。
地球からの距離は、4000万光年ほどだそうで、宇宙の遥か彼方です。それでも、天の川銀河にもある暗黒帯も見えています。こんな小口径の望遠鏡でも写っているのが、また不思議です。中央付近は結構明るいので、双眼鏡でも見えるそうですが、まだ見たことはありません。写真をよく見ると、中央右上下に、系外銀河と思われる光が二つ三つ見えています。次はCMOSカメラで、撮影してみます……課題が、また増えました。
今夜は曇り空で、月齢4.5の月も全く見えません。これから一か月以上は、梅雨空っぽくなるので、星空を眺めるのも大変です。九州南部の梅雨入りは、5月30日前後の予報ですが、どうなるのでしょうか……。
という訳で、今夜は、先週CMOSカメラで撮影したおとめ座のソンブレロ銀河の画像処理をします、です。上手く撮れているかどうか分かりませんが……。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井マルチフラットナー使用・EOSKissX8i・ISO1600・90~120秒・2023年5月9日20時50分
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