こと座の全景
梅雨入りする前から、薩摩半島は曇り空で、星空を眺めることが出来ませんでした、この撮影は、6週間ぶりに晴れた7月7日の夜でした。こんなに長く曇り空が続くのもめったにないことです。南から暖湿気流が流れ込むので、レンズのカビだけが心配でしたが、運よく1本のレンズにカビが発生していただけで、まあ、救われました。それにしても、薩摩半島は、梅雨真っ盛りです。
写真は、こと座の全景です。星座線を引いていませんが、きれいな平行四辺形をつくる4つの星が見えています。下(南側)の二つが3等星で、上(北側)の二つが4等星です。こと座が見えるときは、この4つの星で、視力検査をしています。経験から4つが見えれば、視力は1.2ということでしょうか……。
α星ベガの明るいこと明るいこと……。明るさは、0.0等級です。21個の一等星の内、5番目に明るい星です。地球からの距離は、25光年で、非常に近いというか、同じ町内会という感じの星です。ちょうど7月7日の七夕だったので、おりひめ星をのんびり眺めることが出来て、幸運でした。このベガにも、惑星の存在が確かめられていて、とても親近感がわいてきます。恒星間宇宙船が出来れば、多分最初に選ばれる恒星のひとつかも、です。
ベガの北東にあるε(イプシロン)星は、写真でもわかるように二重星です。さらに拡大してみると、それぞれがまた二重星になっています。とても珍しいダブルダブルスターで、連星系をつくっているようです。この星々に惑星があれば、それぞれの惑星の軌道はすごく複雑になるのでしょうね……多分。
こと座は、8月上旬の夜9時頃には天頂付近に昇って来るので、素晴らしい眺めになります。晴れた夜に、またゆっくりと眺めてみます。
今日もまだ梅雨空です。昼下がりの今、太陽が少しだけ見えているのですが、それにしても……とてもとても蒸し暑い天気です。その内に梅雨が終わるのを期待して、星空を楽しみに待つことにします、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・EM-1MarkⅢ・スイコー40~150ミリ・F4・ISO1600・f4.5・25秒・ソフトフィルター使用・2023年7月7日21時30分頃
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