« 月面 虹の入江 | トップページ | ヘルクレス座のM13 »

2023年7月 6日 (木)

ヘルクレス座とその周辺

Blog_20230706131701  写真は、ヘルクレス座とその周辺です。薩摩半島が梅雨入りする四日前、5月26日の 撮影です。夏の星座が、東の空に昇り始めた頃です。東の空は、光害の影響で、ぼんやりと明るく、背景の暗さがイマイチです。鹿児島湾周辺の街明かりが、田舎なんですが、結構目立つ感じです。今回は、背景の夜空は、画像処理せずにそのままにしています。

 この日は、ヘルクレス座周辺とヘルクレス座のM13を撮影したのですが、早めに撮影して良かったかも、です。……と……いうのも、この日の撮影後、6週間経ちますが、薩摩半島では、一度も星空を見ていません。星見を始めて10年以上経ちますが、こんなに永く雨や曇り空が続くのも初めてでした。異常も、異常です。急速な地球温暖化の影響でしょうか……。

 ところで、ヘルクレス座を、南を向いて撮影すると、勇者ヘルクレスが逆立ちの姿勢になります。ヘルクレス座は、3等星より暗い星ばかりで、星座の形を確認するには、とてもとても大変です。ヘルクレスの頭のα星ラスアルゲティーのすぐ近くにあるへびつかい座のα星ラスアルハゲの2等星に近い明るさの輝きが見つかれば、ヘルクレス座の位置と形が分かるのでは、と思います。

 勇者ヘルクレスが両手両足を広げている姿は、とても立派です。ヘルクレス座は、今から6000年以上も前から知られている星座で、トレミーの48星座のひとつです。おまけに、全天で5番目の大きさを持つ巨大な星座です。足元には、ヘルクレスが退治した百の頭を持つ竜ラドンの星座りゅう座が、少しだけ見えています。

 ヘルクレスの腰のあたりには、赤丸で印をつけていますが、全天で1、2を争う美しさの球状星団M13があります。M13は6等級の明るさなので、肉眼で確認するには少々無理な感じです。ヘルクレス座の東には、こと座のベガの輝きが見えています。7月から9月末まで、夏の天の川と賑やかな夏の星座を眺めることが出来ます。梅雨明けを楽しみにして、夏の夜空をノンビリ待つことにします。

 球状星団M13も、次回UPします。昼下がりの今も、霧雨が降っていて、なかなか止みそうにありません。という訳で、アイスコーヒーで小休止します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリ F2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f4・35秒・ソフトフィルター使用・2023年5月26日20時40分

|

« 月面 虹の入江 | トップページ | ヘルクレス座のM13 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 月面 虹の入江 | トップページ | ヘルクレス座のM13 »