たて座
写真は、天の川の中にある、小さな星座のたて座です。撮影した記憶がないので、初めてだと思います。北隣りにはわし座が、西隣りにはへび座(尾)があります。南には、とても大きないて座があって、その三つの星座の間の狭い所に、たて座はあります。トレミーの48星座には入っていません。17世紀に名前が付けられた、とても新しい星座です。ドイツの天文学者ヘベリウスが名付けたと言われていますが、詳しいことは知りません。
たて座があるのは、天の川の流れの中の、結構賑やかな領域です。いて座付近が星が密集していて、特別に明るい所ですが、その周辺部にも明るい所がいくつかあります。その一つが、このたて座周辺です。写真中央やや上の明るい部分です。ここは、スモール・スター・クラウドと呼ばれています。ここには、M11のメシエ番号のついた散開星団があります。散開星団というよりも球状星団に近い感じで、星が密集しています。
スモール・スター・クラウドの南西側に、少しだけ明るい星がいくつかあります。ここが、たて座の中心部です。肉眼で確認するのは難しいですが、写真で見ると、北からβ星、α星、γ星の三つの4等星らしき星が見えます。ε星、δ星もすぐ近くに見えます。6等星以上の明るい星はこの5個だけで、他にありません。
たて座は、星座線で結んでも、なかなか絵にならないかも、です。ただ、たて座周辺の星々の海の眺めも、最高です。視野いっぱいに広がる星々に、恐ろしいほどの宇宙の神秘を感じてしまいます。
真夏は、天の川が天頂付近に昇るので、星々の海を眺める最高の季節です。また、晴れた夜に、双眼鏡でノンビリじっくりと眺めてみます。
という訳で、熱帯夜の今夜も、冷たいビールでしょう……ねえ。
データ/ケンコースカイメモS・タムロン45ミリF1.8・EOSKissX8i・ISO1600・f4・40秒・ソフトフィルター使用・2023年7月17日21時40分
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