アペニン山脈からコペルニクスクレーター
写真は、月齢9.6の月面です。撮影は、真冬の1月31日です。この日は、夕方から快晴で、撮影日和でした。シーイングも、5段階の5だった、と思います。今までの中では、最高にすっきりした画像になったという感じです……多分。本当はもう少しコマ数を増やせば、さらに拡大静止画像になったのかも知れません。
アペニン山脈からコペルニクスクレーターに至る周辺は、月面の中では、いちばん絵になるような地形では、と思います。アペニン山脈は、月面でいちばん目立つ山脈で、大きなコペルニクスクレーターもあり、暗い海も延々と広がっています。この周辺は、今まで何回も撮影してきましたが、上手くいきませんでした。それというのも、シーイングの問題が大きいような気がします。
この薩摩半島は、冬でも異常に水蒸気の多い所で、PC画面の月面の地形が、ゆらゆらと揺れているのが普通なんですが、この夜は、静止画像のように、何故かぴたりと止まっていたようです。この日の撮影から、シュミカセ用の電動フォーカスコントローラーを使い始めました。ノブを手動で動かさない、電動モーターでの微動装置です。お陰で、ピント合わせがとても楽になりました。
コペルニクスクレーターも少しは精細に撮れているのでは、溶岩台地の起伏もある程度写っているのでは、と思います……まあ私的な感想ですが……。画像の長辺が1000㎞ほどです。焦点距離で考えると、およそ1万ミリの超望遠です。もう少しアップ出来たらいいのですが……今のとこらは、これが限界です。シーイングが良い日に、また月面撮影に挑戦してみます。
台風6号が通り過ぎて、やっと嵐が去りました。今日から、またジメジメ・ムシムシの天気です。8月に入って、すっきりした青空を一度も見ていません。お盆明けが新月なので、晴れたら天の川をじっくり眺めてみま~す。
データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン130・14ms・200コマ静止画像を合成・2023年1月31日20時30分
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