南天の土星
初めて、土星を撮影しました。撮影しようしようと思いながら、大気の状態がイマイチだったので、何週間も遅くなりました。この日も、西空に四日月が見えていたのですが、風もないので、撮影の下準備を始めました。
ところが予想した以上に大変でした。というのも、最初の導入から苦労しました。デジカメを接続した8インチのシュミカセで、土星の近くのみなみのうお座の一等星フォーマルハウトを導入しようとしたのですが、これがなかなか上手くいきませんでした。導入精度が低いので、なかなか中央に来てくれません。手動で赤経・赤緯をいじって何とか中央に導入して、大体のピント合わせです。
それから、デジカメをCMOSカメラに入れ替えて、土星の導入です。ここからが、また大変でした。土星にピント合わせをしなければなりません。焦点距離が5000ミリ以上なので、土星はPC画面で見ると、豆粒ほどの大きさです。少し解像度を落として、土星を拡大しましたが、それでも、土星の環(わ)はそれらしく見えるのですが、環の中のカッシーニの間隙はほとんど確認できませんでした。ゆらゆらと揺れるばかりで、落ち着きのない姿でした。大気の状態にもよるのでしょうが、なかなか落ち着いてくれません。
ネットで調べると、土星のピント合わせは、環の輪郭に合わせる……とか、環の中の暗い隙間に合わせたらよい……なんて、書いてあるのですが、それがなかなか大変でした。望遠鏡の口径にもよるのでしょうが、20分程ピンを行ったり来たりして、最後は適当です。
その画像が、左の写真です。1000フレームの予定でしたが、USBメモリーのエラーで、100フレームにしました。環の中のカッシーニの間隙がほんのかすかに見える程度です。最初だから、こんなもんでしょう……なんて自己満足しています。
南東の空高く昇っている月齢11の明るい月を眺めながら、今ブログを書いています。東の空には、去年撮影した木星が輝いています。機会があれば、今年も木星を撮影してみます。
という訳で、今夜は、DHCのビールを飲みながら月見をします、で~す。
データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・30ms・100フレーム合成・2023年10月19日20時20分