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2023年10月12日 (木)

月面 カタリナから静かの海

Nblog_20231012130301  写真は、月面のカタリナから静かの海です。夏から秋にかけては、月面写真はとても撮りにくい時期です。この時期は、月の高度がとても低く、湿気が多いのでなかなか上手くいきません。晩秋から春先にかけての時期は、月が天頂付近まで高く昇り、空気も乾燥して、すっきりした眺めになります。この月面写真は、今年の2月26日の撮影です。一番寒い時期なのですが、月面撮影には最適です。

 月齢は5.8で、上弦の一日半前の頃でしょうか……。月面の中央部のクレーター列やたくさんの山脈が見え始める頃で、なかなかの眺めです。右端のカタリナ・クレーターは、直径100㎞ほどの大きさです。このクレーターのすぐ右側(南側)には、アルタイの崖があります。写真には、その一部が写っています。

 カタリナ、キリルス、そしてテオフィルスの三つの大きなクレーターが並んでいます。この三つのクレーター名は、5、6世紀ごろの教会の司祭や豪族の名前から付けられたそうです。迫力いっぱいで、すごい眺めです。

 このクレーター列の北側には、静かの海に繋がる平原が広がっています。平原と言っても、ごつごつした岩場のような地形なんでしょうか……。黒っぽい感じの海は溶岩台地で、何となく平らで、サッカーでもできそうな感じに見えますが、全く違うようです。

 静かの海の南端には、アポロ11号の着陸地点がありますが、ここも起伏に富んだ地形のようです。月面着陸もとても大変なんでしょう……ねえ。その内、何十年か経てば、地球人の月面基地が出来ているのでしょう……多分。

 薩摩半島は、三日連続の晴天です。今年に限って言えば、とても珍しいですね。それでも、湿度が高くて、山々は少しだけ霞んでします。時々、セミも鳴いています。先週、モズの初鳴きを聞きましたが、昼間はまだまだ涼しくないので、姿を見ることはほとんどありません。

 まあそういう訳で、今夜も撮影できるかも、です。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・ASI183MC・ゲイン130・25ms・120コマ合成・2023年2月26日20時

 

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