ペルセウス座の二重星団
写真は、ペルセウス座の二重星団です。この星団は、最も美しい散開星団の一つと言われています。二つの散開星団がこれほど接近しているのは、とても珍しいことだそうです。4等級の明るさなので、肉眼でもかすかに見える散開星団です。星見を始めた頃には、晴れた夜には結構見えたのですが、最近ではなかなか難しい感じです。自分の視力はあまり変わらないので、多分大気の状態がとても悪くなっているのでは、と思います。
写真左側(東側)がNGC884で、右側(西側)がNGC869です。NGC884は密集度がやや低いので、少し暗く見えます。一方右側のNGC869は密集度がとても高く、明るく見えるのでしょうか……。二つの散開星団は、地球からの距離が7500光年程で、共に300個ほどの星の集まりだそうです。
古代ギリシャ時代から「恒星ではない、かすかな光」と呼ばれていたそうですが、それを確かめたのは、ガリレオだったそうです。さすが、人間の執念と望遠鏡の威力ですね。7、8倍の双眼鏡で眺めると、二重星団の全景と周辺部の様子がよく分かり、なかなかの眺めです。背景には秋の天の川が流れているので、星々の輝きがとても美しいです。
今日で、11月も終わりです。週末から月の出が遅くなるので、秋の星空の最後の撮影をします。同時に空高く昇り始めた冬の星々を眺めてみます。先々週あたりから、薩摩半島も本格的な冬になり始めました。急に寒くなると、夜の撮影も大変です。撮影にはある程度時間がかかるので、完全防備です。東シナ海から吹く風が結構強いので、それが少々心配です……毎年のことですが……。
今、昼下がりですが、どんよりと曇っています。日差しがなく、珍しく寒々しい感じです。まあ、そんな訳で、ホットコーヒーで一休みします、で~す。
データ/ビクセンAP・ビクセン70SS・EOSKissX8i・等倍マルチフラットナー・ISO1600・35秒・2023年11月5日21時30分頃