ペガスス座周辺
写真は、ペガスス座の周辺です。中央の四辺形が、秋の星空ではいちばん目立ちます。秋の四辺形とか、ペガススの四辺形とか呼ばれていますが、四辺形の四個の星は、全部がペガスス座の星ではありません。α星が二つあって、ひとつはペガスス座の星ではありません。左上のα星アルフェラッツというのは、アンドロメダ座の星です。という訳で、まあ、秋の四辺形と呼ぶ方が妥当かも、です。
α星アルフェラッツは、アンドロメダ姫の頭の部分なんでしょう。生贄にされて、岩場に括り付けられた姿のようです。南の海には、アンドロメダ姫を狙って、化けクジラのくじら座があり、近づいてきているという設定です。とてもよくできた話で、うまく星座線で結んだものです。
秋の星座は、古代エチオピア王国の物語が主題です。ケフェウス王、カシオペヤ王妃、アンドロメダ姫、飛馬ペガススに乗ってきた勇者ペルセウス、そして化けクジラです。ギリシャ神話の話をそのまま星座にした感じで、すごい想像力です。星々を結んで、上手く星座たちを作ったものですね……いつも感心しています。
アンドロメダ姫の膝のあたりには、渦巻銀河のアンドロメダ星雲M31も写っています。3等級の明るさなので、暗い星空なら肉眼で見えます。230万光年のはるか彼方ですが、地球から見える最も遠い光です。ペガスス座の周辺には、うお座やとかげ座もあります。くじら座は、うお座の南なので、この写真には写っていません。秋の一等星は、みなみのうお座のフォーマルハウトだけで、天頂付近は暗い星ばかりです。少し寂しい感じもします。
薩摩半島の昼下がり、くもり時々雨の予報でしたが、何故か晴れています。外気温26度で、少し暑い感じです。これから冬に向かって寒くなりますが、乾燥した夜空の方が星空はくっきりと見えるかも、です。まあ、そんな訳で、晴れた夜には、ノンビリ秋の星座を眺めてみます。
データ/ケンコースカイメモS・E-M1 MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・12ミリ・f4・40秒・ソフトフィルター使用・2023年10月10日20時30分
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