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2023年12月の4件の記事

2023年12月28日 (木)

おうし座のヒヤデス星団

Blog_20231228130701  2023年も、もう数日で終わります。今年最後の、Blog UPです。今年は異常と思える天候異変でしたが、幸い大災害も起こらずに、日本は、ある程度は平和な年だったのかも知れません。来年のことは分かりませんが、2024年は穏やかで、豊かな年になって欲しいものです。

 写真は、おうし座の一等星アルデバラン付近です。牡牛の顔の周辺部で、明るいアルデバランは目のあたりなのでしょうか……。ややオレンジっぽい色の輝きで、目立つ星です。このアルデバランの周辺にある星の集団は、散開星団のヒヤデス星団です。暗さに慣れてくると、肉眼でもぼんやりとV字型に並ぶ星が見えてきます。

 アルデバランは、V字型の中の星のように見えますが、偶然そこに見えているだけで、ヒヤデス星団の星々とは関係はありません。ヒヤデス星団までの距離は150光年程で、地球にいちばん近い散開星団のようです。星々は少し青白く、ある程度は若い星々のようです。若いと言っても、誕生から5億年、10億年ほどは経っているようです。

 ちょうど年末の夜10時ごろには、天頂付近に昇り、なかなかの眺めです。ただし、まともに眺めると、首を痛めてしまいます。寒い冬は、寝転んで見るわけにはいかず、なかなか大変です。暖かい冬テントの中で、首だけ出して眺めるのが、いちばん正解かも、です。冬の明るい星座と星々が次から次に天頂付近を飾るので、理想的な星見の醍醐味です……が……憧れだけで、なかなか出来ません。

 来年の正月は満月も過ぎて、晴れたら素晴らしい星空になります。冬のダイヤモンドも最高の眺めになるのでしょう。まあ、天候だけが気になりますが……。今日の天気予報では、年末年始はイマイチの天気だそうで、なかなか上手くいきません、です。

 薩摩半島は、昼下がりの雲に覆われて、日差しがありません。という訳で、すっきり晴れた星空をノンビリ待つことにして、年末の部屋の掃除・整理を始めることにします、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・EM1-MarkⅢ・スイコー40~150ミリF4・ISO1600・f5.6・50秒・ソフトフィルター使用・2023年12月2日21時10分・我が家の裏庭 

 

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2023年12月21日 (木)

おうし座

Blog_20231221131401  写真は、冬の星座のおうし座です。トレミーの48星座の1つです。おうし座は、11月の下旬、日没後の暗くなった東の空に昇るのですが、鹿児島市方向の空が光害の影響で少し明るいため、星の光がよく見えません。毎年の事ですが、撮影時期を少しだけずらしています。

 牡牛の頭付近に見えるのが、一等星アルデバランです。ピント合わせによく使わせてもらっています。写真には、ぎょしゃ座とオリオン座の一部分も写っています。オリオン座のペテルギウスも赤く輝いていて、三ツ星もくっきり見えています。これから春まで、賑やかで明るい星々が夜空を飾ります。

 おうし座の形は、牡牛の身体の前部だけのようで、二本の角もあり、前足が二本そろっていて、とてもリアルです。背中のこぶのあたりにプレヤデス星団(スバル)も見えていて、青白い明るい光がとても目立ちます。天頂付近に昇ると、さらに迫力満点で、なかなかの見ごたえです。肉眼でもいいのですが、少し詳しく眺めるには、低倍率の双眼鏡が一番です。

 夜の8時過ぎには、冬のほとんどの星座が昇ってきます。一等星が7個、二等星が10個以上あり、とても賑やかな冬の星座たちです。おまけに冬の天の川も流れていて、素晴らしい星空です。年末年始の晴れた日には、寒いですがノンビリ星々を眺めてみます。

 一昨日から、薩摩半島にも寒気団が押し寄せています。真冬のような気温で、薩摩の山沿いでは初冠雪だそうです。もう三日目ですが、冷たい雨が降ったり止んだりです。今年も残り10日程です。2023年も年末で、あっという間の一年になるかも、です。

 昼下がりの外は、日差しがないので、薄暗い感じです。という訳で、ホットコーヒーで一休みしま~す。

データ/ケンコースカイメモS・EM1-MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2023年12月13日21時

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2023年12月14日 (木)

月面 アリアデウス谷から晴れの海

Blog_20231214130701  写真は、アリアデウス谷から晴れの海付近の地形です。このアリアデウス谷のあたりは、22年の9月にもUPしたのですが、その時の画像と比べるとはるかに精細な感じでは、と思います。同じ鏡筒で、いつものCMOSカメラですが、大気の状態でこれほど違うというのも、とても驚きです。まあ、ピントの状態も関係がありますが、月面の拡大写真も結構大変だということがよく分かります。

 アリアデウス谷は、月面中央部のやや東で、上弦の月の少し前あたりが、いちばん見やすい感じでは、と思います。この谷は、長さ250km、幅5km、深さ700mほどだそうで、月面の中では、結構目立つ谷のようです。このアリアデウス谷の少し西側にヒギニス谷というのもありますが、写真では、まだ朝日が昇っていないのでよく見えません。

 この周辺は、静かの海から流れ出た溶岩で埋め尽くされた感じの地形になっているようです。全体的に黒っぽい感じで、写真にすると、溶岩台地がとてもいい感じになります。アリアデウス谷のすぐ北側(左側)に、ユリウス・カエサルという少しだけ大きなクレーターがありますが、溶岩で埋め尽くされて、形がはっきりしません。

 来年は、バローレンズを使って、もう少しだけ拡大した画像にしてみようと思っていますが、どうなることか……。あまり自信がありませんが、挑戦してみます。地球の衛星である月は、小口径の望遠鏡でも、その地表が見えるとても貴重な天体です。のんびりと観察と撮影を楽しんでみます。

 今夜は多分曇り空で、どう考えても星空は見えない感じです。今日は薩摩半島も、20度を超えて、秋のような温かさです。気温差が激しいので、体調管理も大変です。という訳で、ホットコーヒーで小休止します、で~す。

データ/ビクセンSX2・セレストロンC8・ASI183MC・ゲイン130・24ms・2023年2月27日20時

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2023年12月 7日 (木)

アンドロメダ座のM31

M31blog_20231207130201  写真は、アンドロメダ座の系外銀河M31です。M31が天頂付近に昇るのを待っていたので、撮影は11月中旬になりました。M31は、毎年撮影しています。肉眼でも見えるし、ファインダーで位置確認ができるので、導入はとても楽です。肉眼で見える系外銀河は非常に珍しく、特にこのM31はとても親近感があります。

 アンドロメダ星雲とかアンドロメダ銀河などと呼ばれていて、天文ファンでなくても知っているというほど有名です。このM31を観望したり撮影するために、星見を始めたという人もいました。ただし、肉眼で見えると言っても、中心部の明るい輝きが確認できる程度で、写真のようには見えません。双眼鏡でも、ぼんやりとした雲のようにしか見えません。それでも、何故か、異常なほどの好奇心が湧いてきます。

 写真では、渦巻銀河が逆立ちしているような感じになっています。中心部の輝きが異常なので、撮影すると、いつも中心部が白トビした画像になってしまいます。何とか処理をして、見られる画像にしていますが……画像処理が少しだけ大変です。中心部のすぐ下に見える光が伴銀河のM32です。そして、右上に見えるのがもう一つの伴銀河M110です。M32とM110は、共に楕円銀河です。

 M31は、地球からの距離が230万光年とか250万光年とかと言われていて、想像できないほどの遠さです。直径は22万光年程で、天の川銀河の2倍以上あり、恒星の数も一兆個以上はありそうです。このアンドロメダ銀河は天の川銀河に近づいているそうで、40億年後には、我々の天の川銀河と正面衝突するのだそうですね。天変地異なんていうものではなく……全く言葉がありません。まあ、その時は、太陽も寿命を迎えて、地球もなくなっていて、人類は存在していないのは確かと思われるので、心配無用ですが……。

 という訳で、昼下がりの今、PC画面と付き合っています。今日は黄砂が飛来しているようで、山の稜線がまだ少し霞んでいます。今夜は、星空が少しは見えるかも、です。

データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・KissX8i・ISO3200・45秒・2023年11月13日21時30分

 

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