おおいぬ座
この冬最強の寒波襲来で、薩摩半島もヒンヤリヒンヤリです。25日木曜日の昼下がり、日差しもなく、ドンヨリドンヨリの空です。冬とは言え、日差しが欲しいですね。薩摩半島は九州最南部ですが、東シナ海側なので裏日本に入るようです。一方、宮崎県は太平洋側なので、毎日快晴のようです。100㎞ほどしか離れていないのですが、すごい違いです。
写真は、おおいぬ座の全景です。α星シリウスは、マイナス1.5等級で地球から見える最も明るい恒星です。地球からの距離が8.6光年で、とても近い星です。おおいぬ座をつくる星は、シリウス以外は2等星が二つで、他は暗い星ばかりなので、肉眼では星座の形はあまりよく分かりません。おおいぬ座は、トレミーの48星座のひとつで、シリウスは古代から明るい星としてとても有名です。
おおいぬは、近くにいる子犬と共に狩人オリオンの猟犬としての存在なんでしょう……。猟犬の名前がシリウスとプロキオン(こいぬ座のα星)だったという話もあるようですが、詳しいことは知りません。写真の星座線から見ると、シリウスは、おおいぬの首輪のあたりにあるように見えます。前足後ろ足があって、頭もちゃ~んとついていて、上手く考えたものです。
シリウスのすぐ南に見える散開星団が、M41です。明るさは、4等級なので、光害のない所では、何とか肉眼で見えるかも、です。100個ほどの星の集団ですが、撮影となると、なかなか難しい散開星団のような記憶があります。このM41の観察は、双眼鏡がいちばんあっているような感じです。
このシリウスは、冬の大三角をつくる星のひとつで、さらに冬のダイヤモンドをつくる星のひとつです。シリウスが南中する頃が、冬の星々のいちばん素敵な眺めになります。冬の天の川も見えて、賑やかな星空です。
今夜は、曇り空のようで、画像処理の時間にします。という訳で、小休止で~す。
データ/ケンコースカイメモS・EM1-MarkⅢ・12~40ミリ2.8・ISO1600・25ミリ・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2024年1月13日21時20分