いっかくじゅう座のコーン星雲
雨がよく降った2月です。薩摩半島は、冬の2月は雨がとても少ないのですが、今年は平年の2倍程の雨だったようです。菜種梅雨と思われる、しとしととした、何日も続く雨です。今日も朝から雨だったようで、なかなか止みません。鹿児島県は3月が田植えの季節なので、ちょうど恵みの雨になったのかも知れません。
写真は、いっかくじゅう座のコーン星雲です。NGC2264の散光星雲です。小鳥が口を開けている感じにも見えます。開けた口が、ちょうど工事現場の円錐状のコーンに似ているところから、つけられた呼び名だそうです。散光星雲の手前の暗黒星雲が、上手いことコーンのような形に見えています。
もう一つ、画像下あたりに異様な形の輝きが見えています。ハッブルの変光星雲と呼ばれている、とても珍しい星雲です。いっかくじゅう座の星の光を受けて輝いている反射星雲だそうです。実際に明るさが変わる様子も観察できるそうです。いろいろな輝きがあって、宇宙はとても面白く、変化にとんだ世界です。
いっかくじゅう座と言えば、有名なバラ星雲もあります。コーン星雲のすぐ南側です。同じ日の夜に、バラ星雲も撮影したのですが、まだ画像処理をしていません。いっかくじゅう座は、冬の天の川の中にあって、星間ガスがとても多い領域です。散光星雲や暗黒星雲があちこちにあって、被写体には苦労しません。
冬の季節は寒いのですが、乾燥していて、星の観察にはとても良い時期です。でも、今年はどうも違うようです。暖冬傾向で雨の日が多く、晴れた夜は、とてもとても少ない感じです。もう少しだけでも、晴れた星空を眺めてみたいものです。
雨が降り続いています。夜になっても止みそうにありません。という訳で、コーヒータイムで~す。
データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO3200・100秒・2024年1月13日21時30分