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2024年2月22日 (木)

月面 コペルニクスからアリスタルコス

Blogjpg  写真は、コペルニクスからアリスタルコスまでの海が広がる地形です。2022年の撮影ですが、画像を整理していて、原画を偶然に見つけたものです。処理できずに、どういう訳か残っていたものです。よくあることですが、あちこちに撮影画像が散らばっていて、そのままになっていたようです。最近、やっと処理して、何とか、Blog用に仕上げました。

 雨の海から南西側の嵐の大洋付近、コペルニクスクレーターや、ケプラー、アリスタルコス、そして虹の入江などがバランスよく並んでいます。海の部分が広いので、月面にしては、とてもすっきりした眺めです。この周辺は、大量の溶岩の流れがつくった地形のようです。大口径の望遠鏡なら、溶岩流の流れた痕跡も分かるそうですが……。まあ、口径8インチなら、こんな感じです。

 それにしてもコペルニクスクレーターの大きいこと。月面では、最も目立つクレーターのひとつです。直径が95kmほどあるので、巨大も巨大です。コペルニクスの西側には、直径32kmのケプラーがあります。小さいのですが、海の中なので結構目立ちます。そして、ケプラーの少し北側には、直径40kmのアリスタルコスクレーターがあります。アリスタルコスという名前は、古代ギリシャの天文学者で数学者のアリスタルコスからとった名前です。

 このアリスタルコスクレーターは、月面で最も明るいクレーターとして有名です。地球照画像でも、月食中の画像でもすこし明るく見えるので、昔から不思議なクレーターとして有名だったようです。この写真でも分かりますが、反射率がとても高く、異常に明るい感じです。それは、クレーター内部の岩石が特殊な物質でできているからだそうです。月面での異常発光現象も、このクレーター付近で度々起こっているのが確認されています。これまた、とても不思議ですね。

 月面を、またいろいろ撮影してみます。ピント合わせが少しだけ大変ですが、小さな望遠鏡でも撮影できるので、とても有難い被写体です。という訳で、曇り空の今夜は、DHCビールで乾杯しま~す。

データ/ビクセンSX2・C8シュミカセ・ASI183MC・ゲイン220・10ms・2023年3月4日20時40分頃

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