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2024年3月の4件の記事

2024年3月28日 (木)

西空 木星とスバル

Nblog_20240328130901  久し振りに、星の軌跡を撮影しました。真西の方向ですが、明るい木星とスバルの輝きが、まだまだ楽しめます。でも、もう少しで、木星は太陽の方角なので、見えなくなります。スバルのあるおうし座も冬の星座なので、何カ月間は見ることが出来ません。季節は、規則正しく巡っています。

 この写真は、3月10日の撮影です。春の星座と散開星団を、玄関先で撮影していたのですが、珍しく空がきれいに晴れてきたので、裏庭に三脚を持ち出して、リモートコントローラーでタイマーセットして撮影しました。それを、比較明合成したのがこの写真です。とても簡単なんですが、快晴の夜空が一番いいので、撮影は天気次第です。

 写真中央におうし座のスバル、その下に木星の軌跡が見えます。木星の明るいこと明るいこと……マイナス2等級です。スバルの左側には、結構明るいおうし座の一等星アルデバランが見えます。そして写真左上の隅には、オリオン座の明るい星々も見えています。スバルの右上には、ぎょしゃ座の一等星カペラとその下にはペルセウス座の2等星の星々です。

 薩摩半島では、西空がとても暗く、露出時間60秒でも、漆黒の夜空です。お陰で、星々の明るさは特別です。コントラストが強烈なので、少しは抑えてます。手前の木々も、本当は真っ暗なんですが、アクセントをつけるため赤い光で少しだけ照らしています。すべて自己流ですが、それが一番楽しく遊べる、そんな感じです。

 このところ、菜種梅雨なんでしょうか、よく雨が降ります。一週間の内、半分は雨みたいです。この週末には、鹿児島でも桜の開花予想です。少しは晴れて、星空を眺めたいですね。今日も一日雨のようです。という訳で、ペットボトルのお茶で小休止します、で~す。

データ/EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・ISO1600・f5.6・60秒・40コマ(?)・2024年3月10日20時30分

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2024年3月20日 (水)

ぎょしゃ座

Blog_20240320133901  この3月で、星ブログを始めて丸9年になります。夜の撮影も大変なんですが、毎週ブログをUpするというのも結構大変です。季節に関係なく、続けられたのも、まあ、日常の生活リズムの一部だということ、なんでしょうか……多分。

 写真は、ぎょしゃ座の全景です。左下隅にふたご座の一部分も入っています。ぎょしゃ座は、3月の今頃の夜8時頃には、もう子午線を越えて、西空に傾いています。南を向いて、写真のように眺めるには、寝転んで眺めるしかなく、とても大変です。デジカメだからできることで、デジカメはとても有難いです。

 ぎょしゃ座の一等星カペラの明るいこと……明るいこと。全天で、六番目に明るい星です。このぎょしゃ座には、散開星団がたくさんあります。その中でも、小口径で簡単に撮れるのは、M36、M37、M38の三つです。カメラレンズでも、写真のように何となく散開星団に見えています。大口径の望遠鏡ならば、もっとたくさんの散開星団を見ることが出来るそうです。

 左下隅のふたご座にもM35という散開星団があります。Mナンバーのついた天体は、メシエ天体と呼ばれています。フランスの天文学者シャルル・メシエが作成した天体カタログです。この領域には、M35からM38 まで、4個の散開星団がありますが、多分同じ日の夜に発見したのでは、と思いますが……。カタログの作成は、今から250年も昔の事なので、とても驚きです。

 今日は春分の日ですが、薩摩半島は、一日中北西の風が荒れ狂っています。少々ひんやりの、冬のような一日です。気持ちいい春の暖かさは、もう少し先のようですね。という訳で、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・E-M1MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・f4・40秒・ソフトフィルター使用・2024年3月9日20時40分

 

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2024年3月14日 (木)

いっかくじゅう座のバラ星雲

Blog_20240314125101  春先の夜空は安定しないので、星見をするのも大変です。移動性高気圧と寒冷前線が、東シナ海から次々にやって来ます。そのために、雨が降ったり、暖気が入ったりして、なかなか忙しい季節です。その隙間の晴れ間に星空を眺めていますが、PM2.5と黄砂と花粉がやって来るので、なかなかうまくいきません。春は、星見をするには結構難しい季節、という感じです。

 写真は、いっかくじゅう座のバラ星雲(NGC2244)です。3月の中旬の夜8時過ぎに、ちょうど天頂付近に昇ります。冬のダイヤモンドの中央あたりに、このバラ星雲はあります。赤い輝きは、肉眼ではほとんど見えませんが、オリオン座のペテルギウスのすぐ近くなので、星々を辿って探すことも出来ます。

 冬の天の川の中に咲いた、大きな赤いバラの花という感じで、とても美しい姿です。18世紀の終わり頃なんでしょうか……ドイツの天文学者ウィリアム・ハーシェルが発見したそうですが、彼は天王星を発見した人だと思いますが……。結構昔の事なんですね、知りませんでした。

 この散光星雲は満月ほどの大きさなので、小さな望遠鏡でも撮影することが出来ます。初心者でも結構簡単に撮影できるので、星見を始めたころから、撮影していた記憶があります。今でも毎年、撮っています。冬の星空には、赤い散光星雲がたくさんあって、とても賑やかです。

 東の空には、しし座の一等星ルグルスの輝きが目立ち始めました。真夜中には、少し暗いですが、満天の春の星々です。3月から、春の星座を撮り始めました。天気が安定しない曇り空なので、なかなか予定が決まらず苦労しています。まあ、ノンビリ待つことにします。

 今夜も曇り空なので、デジタル絵画の時間にします。という訳で、コーヒーブレイクで~す。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOS60D(改造)・等倍マルチフラットナー・QBPフィルター使用・ISO3200・90秒・2024年1月13日20時頃

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2024年3月 7日 (木)

おおいぬ座のワシ星雲

Blog_20240307125201  三月に入り、冬の星座は、夜の9時頃にはほとんど子午線を越えて、西空に移動してしまいました。東側の空には、春の星座たちが昇ってきています。星空を眺めていると、季節の移り変わりがとてもよく分かります。かに座やうみへび座が空高く昇り、北の空では、おおぐま座がとても目立つ季節になりました。

 写真は、おおいぬ座のワシ星雲(IC2177)です。ワシ星雲は、おおいぬ座といっかくじゅう座の境界付近に広がっている散光星雲です。アメリカでは、カモメ星雲と呼ばれているそうですが、まあ、どちらにしても、翼を広げたワシかカモメのように見えます。いつもは縦位置なんですが、今年は横位置で撮りました。300ミリほどの望遠鏡で全景が写るので、撮影はとても楽です。

 このワシ星雲の導入には、スターブックス10を使って自動導入しましたが、おおいぬ座のシリウスからでも星々を辿って探すことが出来るかもです。シリウスから5、6度北東側なので、液晶画面に捉えることが出来そうなんですが……。ただし、散光星雲の赤い輝きは簡単には見えないので、画面中央にもってくるのはなかなか大変です。

 この周辺は、冬の天の川が流れているので、背景の星々は結構賑やかです。大気の状態が良ければ、肉眼でもかすかに天の川は見えているので、なかなか良い眺めです。地球からの距離は5000光年程だそうですが、天の川銀河の中で考えると、割と近い所のようです。ただ実際には、想像できないほどの、とても巨大なガス星雲なんでしょうねえ。宇宙は、とても恐ろしい所かも、です。

 昼下がりの今、薩摩半島は晴れているのですが、今夜は曇りの予報です。山の稜線が霞んでいるのは、花粉なのかも知れません。天気が良い時は、いつもこんな感じの霞んだ空です。

 暖かいので、ウグイスがあちこちで鳴いていて賑やかです。もう山桜も咲き始めました。という訳で、一休みします、で~す。

データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO3200・80秒・2024年2月12日21時

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