おおいぬ座のワシ星雲
三月に入り、冬の星座は、夜の9時頃にはほとんど子午線を越えて、西空に移動してしまいました。東側の空には、春の星座たちが昇ってきています。星空を眺めていると、季節の移り変わりがとてもよく分かります。かに座やうみへび座が空高く昇り、北の空では、おおぐま座がとても目立つ季節になりました。
写真は、おおいぬ座のワシ星雲(IC2177)です。ワシ星雲は、おおいぬ座といっかくじゅう座の境界付近に広がっている散光星雲です。アメリカでは、カモメ星雲と呼ばれているそうですが、まあ、どちらにしても、翼を広げたワシかカモメのように見えます。いつもは縦位置なんですが、今年は横位置で撮りました。300ミリほどの望遠鏡で全景が写るので、撮影はとても楽です。
このワシ星雲の導入には、スターブックス10を使って自動導入しましたが、おおいぬ座のシリウスからでも星々を辿って探すことが出来るかもです。シリウスから5、6度北東側なので、液晶画面に捉えることが出来そうなんですが……。ただし、散光星雲の赤い輝きは簡単には見えないので、画面中央にもってくるのはなかなか大変です。
この周辺は、冬の天の川が流れているので、背景の星々は結構賑やかです。大気の状態が良ければ、肉眼でもかすかに天の川は見えているので、なかなか良い眺めです。地球からの距離は5000光年程だそうですが、天の川銀河の中で考えると、割と近い所のようです。ただ実際には、想像できないほどの、とても巨大なガス星雲なんでしょうねえ。宇宙は、とても恐ろしい所かも、です。
昼下がりの今、薩摩半島は晴れているのですが、今夜は曇りの予報です。山の稜線が霞んでいるのは、花粉なのかも知れません。天気が良い時は、いつもこんな感じの霞んだ空です。
暖かいので、ウグイスがあちこちで鳴いていて賑やかです。もう山桜も咲き始めました。という訳で、一休みします、で~す。
データ/ビクセンAP・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO3200・80秒・2024年2月12日21時
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