« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »

2024年4月の4件の記事

2024年4月25日 (木)

しし座のM96銀河群

M95-96-105-blog  写真は、しし座にある系外銀河群です。春の星座のしし座やおとめ座、さらにはかみのけ座などには、系外銀河の集団をあちこちに見ることが出来ます。写真の銀河群は、M96銀河群と呼ばれているそうで、初めて撮影しました。写真右下から、M95、その左側にM96、そして上の隅にM105とNGC3384とNGC3389の銀河が見えています。

 ライオンのお腹の下あたりに、5個の銀河があるのですが、明るさは9等級なので、とても暗い印象です。70ミリの小口径の望遠鏡なので、5個しか見えていませんが、大口径ならば、遥かにたくさんの銀河を見ることが出来そうです。

 地球からの距離は、3500万光年程でしょうか……。遥かな彼方という感じですが、宇宙の広さから考えると、地球の近所というイメージですね……多分。一つ一つの銀河が小さすぎて、形がよく分かりません。渦巻銀河も楕円銀河もありそうです。次回撮影するときは、導入するのが大変ですが、8インチのシュミカセで挑戦してみます。

 5月になると、かみのけ座銀河団やおとめ座銀河団が空高く昇るので、観察も撮影もとても楽になります。春の星々を、もう少しのんびり待つことにします。

 今日は珍しく晴れ間があるのですが、全天に薄い雲(水蒸気)が広がっています。明日の夜から、また4、5日は雨のようです。連休は雨の日が多いかも、です。薩摩半島はこのところ日照時間が少ないので、野菜の生育がイマイチだそうで、いろいろ大変なんですね。という訳で、コーヒーブレイクで~す。

データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・ソニーα6000・等倍マルチフラットナー・ISO3200・60秒・2024年3月10日21時10分

| | コメント (0)

2024年4月18日 (木)

北斗七星

Blog_20240418132001 春から夏にかけて、北の夜空で一番目立つ星は、北斗七星です。7つの星の内6個が二等星なので、特別によく目立ちます。この北斗七星は、おおぐま座の一部です。おおぐまのお尻のあたりから尻尾のあたりです。おおぐまの頭の部分や足のあたりの星は結構暗いので、見つけるのも大変です。

 ひしゃくの水をくむ部分のα星ドゥベーとβ星メラクを結ぶ線分を、β星からα星方向に5倍程伸ばすと、こぐま座の尻尾あたりにある2等星に行きつきます。その星が北極星ポラリスです。このポラリスがおよその北の方向を示していることは、大昔から知られていたようです。北緯約32度より北の地域では、一年中α星とβ星とポラリスを見ることができるので、北の方向が分かります。紀元前1000年の古代から、いろいろな場面で非常に役立ったのでは、と思います。

 ただし、地球の自転軸方向は長い年月で変化するので、誤差も少しは大きくなります。という理由から、北方向を推測するのも将来的には少しだけですが大変なんでしょうか……。

 今日は何とか晴れていますが、遠い山の稜線が霞んでいます。黄砂なのかPM2.5なのか分かりませんが、大気の状態はあまりよくありません。冬の2月から暖冬で、雨の多い天気でした。異常に水蒸気が多く、晴れた日がとても少なかったような気がします。4月に入っても、曇りと雨の日が多い予報でした。この週末から、また当分雨のようです。

 今夜の月は、月齢10日少し前のようですが、眺めるのも大変な空の状態です。どう考えても、月の撮影は無理な感じです。夜の時間は、画像処理の時間にします。という訳で、小休止で~す。

データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・ISO1600・f5.6・40秒・ソフトフィルター使用・2024年4月10日20時30分

| | コメント (0)

2024年4月11日 (木)

月面 雲の海周辺

Blog_20240411130001  写真は、月面の雲の海周辺です。雲の海というのは、月面を満月の時に眺めたとすると、左側の海が多い部分のいちばん南側にあります。と言ってもなかなか説明が難しい感じですが……。有名なコペルニクスクレーターのさらに南側と言った方がいいのかも知れません。

 中央やや右側(南側)が、雲の海です。このあたりには、ブリアルドス以外は、目立つクレーターはありません。大きな山脈もなく、深い渓谷もありません。でもよく見ると、クレーターらしき痕跡があちこちにあります。溶岩によって浅く埋められた溶岩台地のようです。こういうクレーターは、幽霊クレーターと呼ばれているそうです。

 右上隅に直線壁と呼ばれている地形があります。長さ140kmの、西側に落ち込んだ壁です。朝日を浴びて、斜面が暗い陰になっています。流れ出た溶岩が、突然陥没したのではないか、と言われています。月面では、とても珍しい地形だそうです。この直線壁のすぐ西側に小さなクレーターがあります。よく見ると、直線壁とこのクレーターは、溶岩で埋め尽くされている大きな幽霊クレーターの内部にあるような気もします。

 写真の中央部分にも、溶岩で浅く埋められたクレーターがあり、その他あちこちに幽霊クレーターが見えています。月面には、いろいろな地形があって面白いですね。

 今日はドンヨリドンヨリの天気で、曇り、ところによって時々雨という天気のようです。薩摩半島では、今週から春ゼミが鳴き始めました。夏ゼミに比べて少しだけ小さなセミですが、5月まで森の中で鳴いています。このセミがいなくなると、梅雨になって本格的な夏になります。……という訳で、コーヒーブレイクで~す。

データ/ビクセンSX2・8インチシュミカセ・ASI183MC・ゲイン130 ・15ms・120コマ合成・2023年9月24日20時20分

 

| | コメント (0)

2024年4月 2日 (火)

うみへび座の散開星団M48

M48blog  写真は、うみへび座の散開星団M48です。うみへび座はとても大きな星座ですが、うみへびの心臓あたりにある二等星コルヒドレと頭のあたりの星々が目立つ程度で、星座全体の形を推測することはできません。この散開星団M48は、いっかくじゅう座との境界当たりにあります。大きさは満月大で、明るさは5.8等級ほどです。肉眼でも見えるらしいですが、見たことはありません。空が暗い田舎でも、肉眼では少々無理な感じです。

 7倍の双眼鏡なら、写真より二回りほど小さく見えますが、結構明るい星の集団に見えます。やや青白い感じの、なかなかの眺めです。50個ほどの星の集団で、大口径の望遠鏡なら、星々が分離して、すごい迫力なんでしょうか……。実際は、500個以上の星が集まった巨大な恒星の集団のようです。

 春の星々は天の川銀河から離れているので、背景が暗く、星がくっきり見えます。このうみへび座には、他にも球状星団や渦巻銀河、さらにうみへび座銀河団などがあって、なかなか面白い領域のようです。機会があれば、また撮影してみます。

 夜の8時を過ぎると、おとめ座のスピカやうしかい座のアルクトゥールスも昇ってきました。これで、春の大曲線や春の大三角を眺めることができます。かみのけ座やおとめ座には、遥か遠くの系外銀河団がたくさんあるので、それも楽しみのひとつです。

 九州は、今夜から雨のようです。一週間程は、梅雨のような天気で、春の晴天は期待できません。やっと鹿児島もソメイヨシノが開花したのですが、雨の中の花見になるかも、です。天気のことだから、仕方ありませんが……。

 午後の薩摩半島は、ドンヨリドンヨリの天気です。という訳で、日本茶で小休止しま~す。

データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・ソニーα6000・ISO3200・40秒・20コマ合成・2024年3月10日20時10分

| | コメント (0)

« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »