うみへび座の散開星団M48
写真は、うみへび座の散開星団M48です。うみへび座はとても大きな星座ですが、うみへびの心臓あたりにある二等星コルヒドレと頭のあたりの星々が目立つ程度で、星座全体の形を推測することはできません。この散開星団M48は、いっかくじゅう座との境界当たりにあります。大きさは満月大で、明るさは5.8等級ほどです。肉眼でも見えるらしいですが、見たことはありません。空が暗い田舎でも、肉眼では少々無理な感じです。
7倍の双眼鏡なら、写真より二回りほど小さく見えますが、結構明るい星の集団に見えます。やや青白い感じの、なかなかの眺めです。50個ほどの星の集団で、大口径の望遠鏡なら、星々が分離して、すごい迫力なんでしょうか……。実際は、500個以上の星が集まった巨大な恒星の集団のようです。
春の星々は天の川銀河から離れているので、背景が暗く、星がくっきり見えます。このうみへび座には、他にも球状星団や渦巻銀河、さらにうみへび座銀河団などがあって、なかなか面白い領域のようです。機会があれば、また撮影してみます。
夜の8時を過ぎると、おとめ座のスピカやうしかい座のアルクトゥールスも昇ってきました。これで、春の大曲線や春の大三角を眺めることができます。かみのけ座やおとめ座には、遥か遠くの系外銀河団がたくさんあるので、それも楽しみのひとつです。
九州は、今夜から雨のようです。一週間程は、梅雨のような天気で、春の晴天は期待できません。やっと鹿児島もソメイヨシノが開花したのですが、雨の中の花見になるかも、です。天気のことだから、仕方ありませんが……。
午後の薩摩半島は、ドンヨリドンヨリの天気です。という訳で、日本茶で小休止しま~す。
データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・ソニーα6000・ISO3200・40秒・20コマ合成・2024年3月10日20時10分
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