りょうけん座のM51
写真は、りょうけん座の子持ち星雲と呼ばれている、有名な系外銀河M51です。写真左方向が、天の北極方向です。この日は、もう一つメシエ天体を撮影したので、とても忙しく、少々ドタバタでした。このM51は、ビクセンのED80sf鏡筒にASI183MCを取り付けての撮影でした。ピント合わせが少しだけ面倒なんですが、撮影はとても楽です。
5月は明日で終わりなんですが、空が晴れて撮影できたのはたったの2日しかありませんでした。晴れた夜の時間に、二つ、三つのシーンを撮影しなければならないので、結構大変です。その年のその季節に撮影した画像をブログにアップしている(月面だけは別ですが……)ので、撮影が出来なければ、ブログの継続も難しいかも、です。
ところで、この銀河M51は地球からの距離が2300万光年ほどで、アンドロメダ銀河の10倍ほど遠い所のようです。子持ちと言われるように、小さな銀河が北側にくっついています。この銀河はNGC5195という番号が付けられています。M51の大きな重力の影響で、NGC5195は変形しているようです。こんな姿を見ると、途方もなく巨大な宇宙のエネルギーを感じてしまいます。
りょうけん座というには、特別に明るい星がないので、それほど有名ではありません。春の北の空、北斗七星の南側に、このりょうけん座はあります。天の川から離れているので、背景はとても暗く、遠くの系外銀河が良く見えるのでしょう。この写真にも、右上隅に銀河らしき光がひとつ確認できます。実際には、7、8個の銀河が見えるそうです……。それにしても、絵になる眺めですね。
薩摩半島も梅雨に入りそうですが、まだまだのようです。当分は、ムシムシの毎日になるかも、です。という訳で、コーヒーブレイクで~す。
データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・ASI183MC・ゲイン140・60秒・50コマ合成・2024年5月10日21時10分