日本の月面探査機SLIMの着陸
JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)が2023年9月に打ち上げた、月面小型探査機SLIMが、2024年1月20日0時20分に月面に着陸しました。着陸時のアクシデントで、正常な着陸姿勢ではない状態で、月面に降り立ったようです。もう4か月前のことですが、その時の記憶がまだ鮮明に残っています。
写真は、その着陸日から1ヶ月近く経った、2月16日の夜に撮影した月面です。JAXAの説明では、着陸地点は、赤道のやや南側の神酒の海の西端のクレーター付近ということでした。そういう訳で、神酒の海の西端付近が夜明けになる、上弦前の頃に撮影しました。偶然空が晴れたので、何とか撮影できました。
月齢6.5の月面です。神酒の海からアルタイの崖まで、朝の太陽光が明るく照らしています。写真中央部の大きなクレーター、直径100㎞のテオフィルスと直径98㎞のキリルスが見えています。さらに南には、カタリナという大きなクレーターもあります。
SLIMの着陸地点は、テオフィルスとキリルスの間にある傾斜した領域だそうです。写真の中の矢印の先のあたりに、小さなクレーターがあるそうです。そのクレーターは、直径300m程です。着陸地点は、その小さなクレーターの中心から55m程東に離れたところだそうです。この着陸地点のクレーターをしおり(SHIOLI)と命名して、国際天文学会に提案し、認定されたそうです。
月面の周回軌道を回るアメリカの軌道探査機が、大きさ2mのSLIM本体を月面上で確認したそうです。間違いなく、SLIMが月面上に着陸したことが認められたんですね。細かいことがいろいろあって、大変なんですね。
太陽光パネルが西側を向いているので、月の午後だけ太陽光発電をしているようです。それでも、4月の満月過ぎには、3回目の夜を越して再び発電を開始したそうですね。ということは、今日が満月なので、今日か明日中には、4回目の発電を開始するのでは、と思いますが……どうなんでしょうか……ただし、太陽光発電システムの寿命が尽きていなければの話ですが……。
データ/ビクセンSX2・C8シュミカセ・ASI183MC・ゲイン140・15ms・120コマ合成・2024年2月16日20時20分
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