かに座
写真は、かに座の全景です。かに座はトレミーの48星座のひとつで、春の星座の中では、最初に昇って来る星座です。最も明るい星が3等星なので、星座の形を確認するのは、とても大変です。中央の甲羅にあたる四角形をつくっている四個の星と、かにの足が三本という形です。α星以外は、肉眼では、なかなか見えない感じです。
ただし、甲羅の中の星の集団である散開星団M44は、ぼんやりと肉眼で見ることが出来ます。この散開星団M44は、プレセペ星団と呼ばれています。6倍の双眼鏡で覗くと、全景が視野に入り、10個ほどの星が確認できるのでは、という感じです。実際には、200個以上の星の集団だそうです。ぼんやりとした雲のような感じですが、結構明るい輝きなんですね。
写真には、α星の近くにあるM67という散開星団も見えています。M44よりは少し暗いのですが、これもなかなか見ごたえがある星団です。
5月に入って、春の星座は、天頂付近から東の空に勢ぞろいしています。最初に昇ってきたかに座は、もう西の空に傾きかけています。5月上旬の夜9時頃には、おおぐま座やしし座、そしておとめ座が天高く昇り、とても目立ちます。
4月は雨の日が多くて、星が見えた夜は2回だけでした。冬から春にかけて、全国的に暖冬傾向でした。北海道で30度を超えた日もあったようです。5月も暖冬のようで、これからも異常気象が続くかも、です。
夜が更けると、東の空には夏の天の川が昇ってきます。夏も、もうすぐそこまで来ている感じです。夏の星空も、また楽しみです。という訳で、一休みで~す。
データ/ケンコースカイメモS・ズイコー12~40ミリF2.8・EMI-MarKⅢ・ISO1600・40ミリ・f4.5・35秒・ソフトフィルター使用・2024年2月16日21時20分頃
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