« 2024年5月 | トップページ | 2024年7月 »

2024年6月の4件の記事

2024年6月27日 (木)

うしかい座からヘルクレス座へ

Blog_20240627130701 薩摩半島は、今日も雨です。もう何日も連続で雨日和です。梅雨に入って3週間程経ちますが、梅雨の中休みが全くないというのもまた珍しい感じです。九州は、今日から明後日にかけて大雨の予報なので、もう少し雨量が増えるようです。この6月は、600ミリも700ミリも降ったようですが、水害が起こらなくて幸いです……今のところ。例年と比べて、雨の降り方が少し違うような気がしますが……。

 写真は、春の星座のうしかい座から夏の星座のヘルクレス座あたりの天頂付近の画像です。かんむり座から夏の星座が始まります。それにしても、うしかい座のアルクトゥールスの明るいこと明るいこと……。全天で4番目に明るい星です。と聞くと、なるほどなるほどと納得します。

 一等星アルクトゥールスは、春の星空では特別に目立つ星で、いつもピント合わせに使わせてもらっています。今年は天候が悪くて、その機会がほとんどなかったみたいです……残念。

 ヘルクレス座は、7月の梅雨明けの夜9時頃には、天頂付近に昇ります。明るい星は特にないのですが、晴れ渡った暗い夜に眺めれば、星座の形がかすかに浮かび上がってきます。暗い星座は、時間をかけてゆっくりゆっくり眺めるのが正解です。そんな時間が、とても大切なもののように思えます。

 東の空には、夏の天の川が昇ってきているはずですが、まだ見ていません。こと座のベガが少し目立つようになりました。月も新月に向かっているので、来週は暗い星空が期待できますが……まあ、梅雨が終わったらの話ですが……。

 という訳で、少し早過ぎますが、来週の梅雨明けに期待して、冷水で一休みします、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1MarkⅢ・12~40ミリF2.8・ISO1600・f4.5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年6月3日20時30分

 

| | コメント (0)

2024年6月20日 (木)

おおぐま座の M81 M82

M81-m82-blog  今日の薩摩半島は、大雨です。梅雨に入って初めての大雨警報のようで、どしゃ降りです。梅雨の末期のような激しい雨の感じです。雷は鳴っていませんが、この二、三日は梅雨らしい梅雨になりそうです。

 写真は、おおぐま座の系外銀河M81とM82です。デジカメの縦位置・横位置を間違えたので、変な構図になっています。いつもなら、縦位置にして、M81とM82をバランスよく配置するのですが……まあいいか……という想いです。

 上方向が天の北方向です。写真上がM82で、中央がM81です。M81は渦巻銀河で、二つの腕がはっきり写っています。なかなかの眺めで、初心者にもとても人気の銀河です。小口径でもこんな感じで、写すことが出来ます。このM81銀河は、直径がおよそ10万光年で、我々の天の川銀河ほどの大きさだそうです。

 一方、M82の方は、不規則銀河に分類されているようです。ただし、M82銀河の内部は、M81銀河の重力の影響で、爆発的な変化が起きているようです。星の誕生と消滅が急激に進行しているそうです。このような銀河を、スターバースト銀河と呼びます。確かに、M82の中央付近は、爆発しているようで、赤い輝きが見えています。

 写真左下隅に、小さな銀河らしきモノも見えています。NGC3077というカタログ番号です。写真を拡大してみると、あちこちにかすかな銀河らしき光を確認できます。それらの銀河を、おおぐま座銀河群と呼んでいいのでしょうか……ねえ……。

 北の空は、まだまだ春の星々です。天の川から離れているので、背景の空は真っ暗です。遠い銀河の撮影にいちばん良い時期ですが、毎年のことですが、ちょうど梅雨と重なってしまいます。星見もいろいろと大変なんですね。という訳で、ここで小休止します、で~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・笠井マルチフラットナー使用・ISO3200・70秒・2024年4月1日20時10分 

| | コメント (0)

2024年6月13日 (木)

おとめ座のM104ソンブレロ銀河

M104nblog  薩摩半島は梅雨に入って、一週間ほどになりますが、大した雨も降らずに、蒸し暑いだけの日が続いています。沖縄や南西諸島では、少しだけ大雨になっているそうですが、大きな水害が起こっていないので、今のところは安心です。

 写真は、おとめ座のメシエ天体M104です。ソンブレロ銀河という名前でとても有名な、渦巻銀河です。ソンブレロというのは、アメリカの西部劇映画に出てくるメキシコ人が被る帽子のことですが、その帽子にとてもよく似ているそうです。

 このソンブレロ銀河は渦巻銀河に分類されていますが、最近では、楕円銀河に近いのではと言われています。中央を横切る暗黒帯はありますが、渦巻の腕も見えないようで、渦巻銀河と楕円銀河が合体したのでは、という意見もあるそうです。とても珍しい銀河なんですね。

 地球からの距離は、4000万光年程ではるか彼方です。9等級ほどの明るさで、とても暗いんですが、中央部の輝きが明るいので、撮影はそれほど難しくはありません。感度をISO3200にして、露光時間が1分ほどで、こんな感じに撮れます。ノイズも目立たないようなので、高感度は、とても楽です。

 この撮影は、5月10日です。今年は晴れた日が少ないので、星空を眺めるだけでも、とても大変です。そんな訳で、晴れた夜には、二つ三つのシーンを撮影しているのですが、結構苦労しています。もう一カ月は梅雨が続くようなので、なかなか晴れた星空には出会えません。

 昼下がりの今、外はどんよりと曇っています。週末から、また雨のようです。カメラレンズの一本にカビが発生していました。毎年のことですが……。という訳で、日本茶で小休止しま~す、です。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・笠井マルチフラットナー使用・EOSKissX8i・ISO3200・1分・2024年5月10日21時10分

| | コメント (0)

2024年6月 6日 (木)

きりん座のNGC2403

Ngc2403nblog  気温も湿度も、夏に近づいています。アナグマもイタチもとても活発に動くようになりました。玄関前や裏庭をあちこち走り回っています。夕方の時間帯は特に好みのようで、餌を求めて畑から畑に移動しているのでしょう。

 写真は、きりん座の渦巻銀河NGC2403です。このNGC2403は、初めての撮影です。きりん座というには、あまり聞かない星座です。おおぐま座の西隣にある星座で、春の星座ではなく冬の星座に入っています。おおぐま座との境界線近くにあり、おおぐまの顔のすぐ先にあります。

 渦巻銀河なんですが、渦巻の腕がぼんやりとしていて、少々頼りない感じです。雲のような雰囲気ですが、結構明るい光です。このNGC2403は、1788年に、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが発見しました。中心部がとても明るいので、小さな望遠鏡でもくっきり見えたのでしょう。地球からの距離は、800万光年程なので、結構近い所と言えるのでしょうか……。銀河の雲の中に見える少し明るい星々は、天の川銀河の中の近くの星が偶然同じ方向に見えているだけだそうですね。

 夏至も近づいて来ました。春の星座も、夜の10時頃には、ほとんど子午線を越えて西側に傾いてしまいます。東の空には夏の天の川が昇ってきて、また賑やかな夏の星々になります。東の空やや高く昇ったこと座のベガが、とても明るく輝いています。

 九州南部はまだ梅雨入りしていません。今日は梅雨空に近い感じのドンヨリドンヨリですが、梅雨入りはもう少し先になるそうです。これから一カ月はなかなか星空は期待できませんが、梅雨の合間の星空をのんびり待つことにします。

 という訳で、日本茶で一休みしますで~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・笠井マルチフラットナー・ISO3200・70秒・2024年4月1日21時10分

| | コメント (0)

« 2024年5月 | トップページ | 2024年7月 »