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2024年7月の4件の記事

2024年7月25日 (木)

さそり座のアンタレス周辺

Blog_20240725125701 薩摩半島も異常な高温の日々が続いています。海風が吹く緑豊かな田舎でも、猛暑日になっているようで、地球全体が大変だそうですね。去年から、夜も冷房をタイマーをかけて入れています。最低気温が、27度、28度あたりなので、どう考えても、異常です。

 写真は、さそり座のアンタレス周辺です。中央の真っ赤な星がアンタレスです。一等星アンタレスは、7月の下旬の夜9時頃には、子午線を越えて西の空に移動しているはずです。暦の上では、もう夏が終わる頃なのでしょう……ねえ。

 アンタレスは、さそりの心臓付近のようです。地球からの距離は400光年程で、とても近い感じです。大きさが、地球の4万倍ほどもあり、表面温度が3200度ほどの赤色超巨星です。寿命がつきかけている星です。いつ超新星爆発が起きてもおかしくない、そんな感じの星です。アンタレスの周辺には、写真のように星間バスが広範囲に広がっています。

 アンタレスのすぐ西側には、球状星団M4が見えています。北側にも、NGC6144という球状星団も確認できます。この領域は、天の川の中心部に近い所なので、星の密度が高く、背景は星が密集しているところです。

 さそり座からいて座方向には、天の川の特別に明るい輝きが見えます。これからが、天の川を眺めるいちばん良い季節ですが……夜の蒸し暑さに耐えるのも、また大変ですね。

 昼下がりの屋外は気温が高く、カラスもトビもスズメも、姿が見えません。夜になっても、アナグマやタヌキを見かけることはありません。やはり、大変な猛暑なんですね。

 という訳で、冷たい冷たい飲み物で小休止します、で~す。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・QBPフィルター使用・ISO800・60秒・2024年7月8日21時

 

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2024年7月18日 (木)

こと座

Nblog_20240718130401  九州南部は、昨日梅雨明けしました。と言っても、暑さ蒸し暑さは何も変わらないので、相変わらずの猛暑です。もう少しすると、カラッとした夏が来るのかも知れません。朝夕が涼しい、昔のような夏が来てほしものですね。

 写真は、トレミーの48星座のひとつの、こと座です。夏の星座が空高く昇る季節になりました。本当は、天の川も見えているのでしょうが、水蒸気が多くて、空がぼんやりしています。写真の左方向が天の北方向です。ちょうど、東の空高く、天頂付近に昇っていく感じの、こと座の姿です。星座線を引いていませんが、とても小さな星座で、形が簡単なので、星座の形はよく分かります。

 一等星ベガは、全天で五番目に明るい星です。右側(南側)に、きれいな平行四辺形が見えます。4個の星の内、南側二つが3等星で、北側二つが4等星です。空が暗い田舎でも、3等星が見えても、4等星を見るのはとても大変です。平行四辺形の北側に、正三角形がくっついている感じです。4、5倍の低倍率の双眼鏡ならば、こと座の全景が見えるはずです。古代の人達は、視力がとても良かったし、空が暗かったので、こんな感じにこと座がくっきり見えたことでしょう……多分。

 次の日曜日が、満月です。満月に向かって、月がどんどん大きく、明るくなっています。それでも、来週後半からは星空が帰ってきて、星々がよく見えるはずです。夏の大三角や天の川も天頂付近に広がって、素晴らしい眺めになるはずです。それを期待して、ノンビリ待つことにします。

 という訳で、冷たいお茶で休憩しま~す。

データ/ケンコースカイメモS・オリンパスEM-1MarkⅢ・40~150ミリf3.5・ソフトフィルター使用・ISO1600・30秒・2024年7月6日21時

 

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2024年7月11日 (木)

へび座(頭)の球状星団M5

 M5nblog 一週間ほど、猛烈に蒸し暑い日が続いています。夜中も冷房が必要になってきました。去年もそうでしたが、今年も異常な蒸し暑さです。梅雨が終わりかけているようですが、もう少しこんな天気が続くんでしょうか……。

 先週から、薩摩半島は夏のような夕空になっていました。雲がとても少なく、青空風の空になりました。この一週間に4日も星空が見えていました。お蔭で、4回も撮影をしました。梅雨なのに、とてもとても珍しいことです。

 写真は、7月5日の金曜日の撮影です。南南東の空に昇ったへび座の頭部分にある球状星団M5です。M5は、5等級の明るさですが、双眼鏡で確認するのは少々難しいかも、です。画像を見る限り、なかなかの眺めです。時々小さな雲が流れるので、露光時間を短くするためにISOは3200にしています。露光時間は40 秒ほどでしょうか。以前にも撮影したことがありますが、何年前かは忘れてしまいました。球状星団は、どれもよく似た姿なので、記憶はとてもあいまいです。

 このM5は、地球からの距離が24000光年ほどなので、結構遠い感じがします。恒星が10万個以上も集まっているようで、とても大きな球状星団のようです。この球状星団の年齢は、130 億年ほどだそうで、最古の星団のひとつなのかも知れない、ということだそうです。

 宇宙は、いろいろ不思議なことがあって、とても面白いですね。球状星団ひとつをとっても、恒星の数が尋常ではなく、ということは、惑星の数も尋常ではないと思いますが……。どう考えても、そこでは、生命体の存在は当たり前のような気がしますが……。そして、砂粒のような惑星に、人間が生きているだけでも、何故か不思議です、よ、ね。

 という訳で、冷たい麦茶で一休みで~す。

データ/ビクセンSX2・ES102ED・KissX8i・ISO3200・40秒・2024年7月5日20時40分

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2024年7月 4日 (木)

月面 コペルニクスからケプラー     

Blog_20240704131301  写真は、コペルニクスクレーターからケプラークレーターあたりの地形です。月齢は、10.8ほどでしょうか……。地球から見える月の北半球には、溶岩台地である海が多いので、クレーターがとても目立ちます。月面北東側には、静かの海、晴れの海、蒸気の海などがあり、なかなかの眺めです。そして月面北西側には、広大な雨の海が広がっています。この雨の海の中にあるクレーターは特に目立つ存在で、被写体としてとても貴重なものになっています。

 コペルニクスクレーターは、雨の海の中で特別な存在です。直径が95㎞もあり、黒っぽい海の中にあって、迫力満点です。クレーターの外輪山の高さは、クレーター内部から見ると3700mの高さがあります。クレーター内部には高さが1200mほどの中央丘が3か所あり、小さな望遠鏡でも確認できます。

 コペルニクスクレーターから西方向に600㎞ほどのところにケプラーと呼ばれているクレーターがあります。ケプラーという名称は、ドイツの有名な天文学者ヨハネス・ケプラーの名前に由来しています。ケプラーは、コペルニクスに比べると大きさは三分の一しかありません。しかし、夜明け頃のケプラーの内部の斜面は、朝陽が差し込んでとても明るく輝いています。

 月面は、地球から小さな望遠鏡で地表が見える唯一の天体です。この夏に、望遠鏡を向けて、のんびり月面を覗いてみます。昼下がりの今、結構晴れているのですが、まだ梅雨が終わっていないので、夜の星空は期待できません……多分。

 今日も、無茶苦茶な暑さです。この薩摩半島も、猛暑日一歩手前なんでしょうか……。という訳で、ここで小休止します、で~す。

データ/ビクセンSX2・C8シュミカセ・ASI183MC・ゲイン130・30ms・200コマ合成・2023年10月25日20時30分

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