こぎつね座のコートハンガーCr399
写真は、こぎつね座のコートハンガーと呼ばれている星の群れです。星座と違って、公式に認められた星の集団ではなく、偶然にあるものに見える星の集団です。そういう星の集まりをアステリズムと呼ぶそうです。
このコートハンガーには、Cr399というカタログナンバーが付けられています。Crというのは、コリンダーカタログと呼ばれています。このカタログには、500個近い散開星団が登録されています。その中に、アステリズムと呼ばれる星の集団もあります。アステリズムの代表例が、北斗七星です。星の観察を面白くしてくれるものかもです。遊び心があって、星空を楽しめます。
こぎつね座というのは、はくちょう座の南隣りにありますが、暗い星ばかりで、星座の形はほとんど見えてきません。そのこぎつね座の南の端に、このコートハンガーに似た星の集団があります。6等級以下の星がほとんどなので、肉眼で探すのはどう考えても不可能です。6個の星が一直線に並び、上下に逆立ちしていますが、ひっかけ金具(星が4個)も付いています。まさしく、コートハンガーそっくりです。ほとんど青白い星のようですが、散開星団をつくっているという訳ではなさそうです。
最初にこの星の集団を記録した人は、10世紀のペルシャの天文学者だったそうです。天体望遠鏡も双眼鏡もない時代に、肉眼で暗い星の並びを見つけたんですよね……なかなか偉い人ですね。観察力のすごさに驚かされます。6等級の暗さの星が見えること自体、とても不思議です。
ところで、この一週間程、空がぼんやりと霞んでいて、星を見ることが出来ません。おまけに猛暑なので、夜でも熱中症の危険性があります。最低気温が27度、28度なんていうのも、とても不快な感じがします。猛暑がいつまで続くのか分かりませんが、少しだけでも涼しくなって欲しいものです。
という訳で、冷たい麦茶で一休みします、で~す。
データ/ケンコースカイメモS・180ミリ3.5マクロ・EOSKissX8i・ISO1600・f5・40秒・ソフトフィルター使用・2024年8月1日21時20分
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